言葉って、面白い。
日本語の場合、男言葉と女言葉、それと立場の違いによる言い回しがある。
丁寧に言ったつもりでも、これが上からの言葉だったら失礼なので、このあたりは、きちんと覚えておかないといけないよね。
例えば、『ご苦労様』・・・・
これは、上の立場の者から下の者をねぎらう言葉なので、目上の方に使うのはいけない言葉だし、同等の相手に対してもちょっと気を付けたいと思う。
他にも、『あげる』と『やる』これも、『あげる』は目上の方に、『やる』は、目下に対しての言葉で、同等の相手に対しては、親密度で違ってくる。
だから、『ワンチャンにご飯を上げる』と言う言い方は、犬の方が人間のご主人っぽい印象になってしまうのだけどね。
あちこちのサイトを見たり、看板や立て札、お店のポップを見たりすると、ちょっとおかしな書き方をしているのに気付くときがある。
例えば、発音的に書くと『おーきい(大きい)』『おーさま(王様)』『おねーさん(お姉さん)』『えーが(映画)』のように、伸ばす音の書き方だけれど、『あ段・い段・う段』の場合は、伸ばす音の母音をその後に書くのだが、『え』段の場合は例外を除き『い』と書き、『お』段の場合は『う』と書く。
だから、『おおきい(大きい)』『おうさま(王様)』『おねえさん(お姉さん)』『えいが(映画)』と書くように区別される。
この区別が結構混乱するらしい。
他には、『じ』と『ぢ』、『ず』と『づ』の使い分けで、時々突っ込みたくなることがある。
例えば、『おこづかい(お小遣い)』を『おこずかい』、『ちぢむ(縮む)』を『ちじむ』と書いていることがよくある。
チョットした事だけれど、この辺の書き分け、ちゃんとしたいなあって思う。
余談だが、伸ばす音のある歌を歌う時、書いてある通り歌う人が時々いるけれど、美しくないって感じてしまう。
例えば、『大きなのっぽの古時計』は、発音的に見ると『おーきなのっぽのふるどけー』なのだがかな書きすると『おおきなのっぽのふるどけい』となる。
これを、かな書き通り歌っているのが某男性歌手で、年配の姉妹歌手は発音を大事に歌っている。
今、テレビから流れて来た『アンパンマンの歌』・・・・
これを聞いていて、いつも、これだったらちょっと寂しいよね。って思ってた。
だって、『愛と勇気だけが友達さ』って歌ってるんだもの・・・・・
だって、これ、文字通り解釈したら、だれもお友達がいなくて、愛と勇気だけが・・・・
そんな感じでしょ。
でもね、きっと、作者はそういう意味ではなく、もし、一人になったとしても、愛と勇気と言う友達はいつもそばにいるよって言いたかったんだろうと思う。
だったら、『だけが』では無く、『だけは』って、表現してほしかったなあ。
ま、チョットした私の感じ方だけどね。
最近よく見るコマーシャル、『エン・トウ・シ』。
最初に声だけ聴いた時に、ちょっと意味が分からなかった。
要はアクセントと区切りの問題だと思う。
手話を勉強し、通訳をした経験から、言葉を聞くと、漢字を思い浮かべる癖がある。
で、この『エン・トウ・シ』を聞いた時、『円投資』と、『遠投士』が思い浮かんだ。
まあ、前者は意味があるけれど、後者は?????意味が分からない。
で、その後、『食事』と言う言葉があったので、あ、これは『塩・糖・脂』だと言う事が分かった。
まあ、この間ほんの何秒かだけれど、ついつい言葉を聞くと漢字を思い浮かべる癖があり、短時間でもいくつかの漢字が浮かぶ。
まあ、最近テレビを観ていて、出演者や、場合によってはアナウンサーも時々おかしいアクセントがある。
もっともこれは方言だからと思う場合もあるけれど、共通語を話すべき人のアクセントはやはり直してほしい。
例えば、二月・四月の場合、共通語だと平坦だが、『に』『し』にアクセントを置く人が結構目立つ。
他にも、『証言』これも平坦だが、『表現』と同じ様に『げ』は強まっている。
なんだかひとしが混同される方言で、『ひょうげん』と言いたいのが『しょうげん』になっているように聞こえてしまう。
アクセントが混乱すると私の頭の中の漢字変換機能が混乱してしまうので、何とかしてほしいなあ。