子どもの頃、銭湯に行くと、背中に彫り物をした小父さんがいたけれど、いつの頃からか、そういう人を見かけなくなった。
そういう、彫り物を背負った人が、アウトローに多いってことからか、彫り物をした人を公共の場にはお断りってことになっちゃんだと思うけれど、なんだかよくわからない。
昔から、彫り物をしていてもとっても気を使って、優しい人も多かったし、していなくても、人に迷惑替えて、脅かすって人もいたしねえ。
まあ、わかんないじゃないけど、いろいろと考えさせられる問題だなあって思ってる。
昔、まあ、言ってみたら江戸時代なんだけど 、罪を犯した人に、入墨を入れるって言う事をしたんだよね。
地域によって色々らしいけれど、一般的には左腕にぐるっと筋を入れるってのが有名で、時代劇なんかでよく見るよね。
ほかにも、額に犬って文字を一画ずつ入れていくってのもあったらしい。
こういう、罪を犯した印で入れるのをイレズミって言って、そうではなく入れるのを彫り物って言い分けていたらしいけれど、いつの間にか全部イレズミになっち ゃって、そのあたりからイレズミ入れた人は怖い人、ってイメージになっちゃったのかなあ?
もともと日本人って彫り物してたみたいで、『魏志倭人伝』に、倭国の人は、鯨面分身しているって書いてあるらしいね。
で、LINEマンガで、『弟の夫』っていう作品を無料配信してるんだけれど、この中の女の子が、同性カップルに対する差別的なこととか、タトゥーを入れた人がスポーツジムを利用できないってことに対して、「なんか、へん」っていうのが、とっても大事な事なんじゃないかなあって気がする。
タトゥーにしたって、文化的なこともあるし、すべてを一律に忌み嫌うことはないよねえって思うし、同性カップルだって、眉ひそめる事も無いよねえって思う。
うまく言えないけれど、この女の子、とっても大事な事言ってるなあって思うんだよね。