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【起】
高校生の時に二輪免許を取得しましたが、ペーパー試験だけだったのかな?記憶がありません。高校卒業して上京した時に「もうバイクは乗らないだろう。」と免許の更新をしませんでした。これが大後悔で、当時の二輪免許は限定無しでどんなバイクも乗れました。
教員になって原付免許を取得し、やがてそれに乗って教習所で「普通二輪免許」を取得し、車の免許は38歳に取得しました。
そんな頃、次男が教習所で大型二輪教習を受けている姿を見て「密かに、大型免許取得に挑戦しよう!しかも免許センターの一発試験で!!」と決意し、5月11日激しい雨の中「二輪安全運転講習会」を受けました。
ここでは実際の試験場で「本番試験の1コース」を使って「特別課題練習」をしました。
自分の二輪運転方法のデタラメさを猛省させられました。
【承】
早朝目覚めると、近所にある公園やスーパー駐車場で1・2コースを想定し練習しました。特別課題の一番苦手は「直線峡路(一本橋)」で、講習会でも成功は2回だけだったので、集中的に練習を積みました。
いよいよ試験です。バイク(HONDA750CC)にまたがる前から「心臓がドッキンドッキン」で、心臓があることを実感したりして試験車に乗車。
「なんだこれは!乗りにく~い!」もう頭は真っ白、一本橋を始めた時には、何が何だかわからない内にフラフラ脱輪で試験中止。
2コースは周回後、最初に「1本橋」があり、ものの1分ほどで試験終了してしまいむなしさがつのります。一本橋を無事に通過出来たのは6回目の試験でした。
たまに1コースになると、講習で一度も失敗しなかった波状路(ガタガタ道)でエンストしたりして、バイクのスピーカーから「試験中止です。戻ってください。」と宣告されてガックリ。
ようやくコース先の課題に到達できると「減点超過です。戻ってください。」またまたガックリ。
不合格になる度に、免許取得を断念しようと思ったり、挫折感に襲われながらの日々でした。
営業マンいわく「免許取るだけだと言っていた人も、取るとみんな買いますよ。」
今400ccの最高級車を乗っているんだから、何も大型なんか必要ないからやめようと思ったり、様ざまな考えが脳裏をかすめました。
8回目を落ちた時に「このまま受け続けても、合格がいつになるかわからない。」と自覚し、ある決断をしました。
結果としては一学期末の会議や終業式等を休んで受験しようとか、吹奏楽団のコンクールに向けて余計な気持ちを持たずに向かうことが出来たので、とてもいい判断・決断をしたと思います。
「二輪安全運転講習会」では、2回目の優遇は無く講習が展開されましたが、一本橋では全然余裕で出来て、「そんなに遅くなくてもいいんですよ!」と言われたり、その他の「特別課題」でも、超余裕で『確か二回目ですよね!』『先生!上手くなった!』と言われたりしました。(職業バレてます。)
それで、4時過ぎの最終【模擬試験】に臨んだら、ゲゲ~~~一本橋でミスッた
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傷心のままに次の試験の予約をして、迎えた再起第2回試験では2コースで一本橋も無事通過し、スラローム・S字・クランク・波状路と進んで「見通しの悪い交差点」に差し掛かったら「減点超過しました。戻ってください。」とあり『うっそ~なんで???』と思いながら、望楼の試験官に行ったら、「一本橋を無事通過して安心したんですか?スラロームに入る前は優先道路を横断するのに、安全確認しませんでしたよ!」私から出た言葉は『納得しました。次回頑張ります。』でした。
同じく上手な人が「急制動」もパスしたのに、ゴール10㍍前の「踏切」でエンスト(ありえへん!)して不合格。
【本番試験には魔物が住んでいる。これが一発試験の恐怖。】と思いました。
【結】
28日、再起第3回試験は到着して受け付けをしたら最終9番目でした。2番目の人は合格で、その他の人はあちこちでトラブルで不合格でした。(合格か不合格かは試験後に向かう、試験官のいる望楼から降りてくる時に手ぶらか、書類を持っているかでわかります。書類は後日の試験予約に必要。)
いよいよ私の番で2コース、もう細かいことは説明不要で合格
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63歳11ヶ月と9日での「大型自動二輪免許」取得でした。
直ぐ側に「二輪安全運転講習会」の安全協会事務所があるので、合格の報告に行きました。
憧れの女性教官がいて、「おめでとう
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一般の方は更新の為に何十分も並んで受け取るのですが、「特任席」のハンコが押してあって、特別待遇でスピーディーに更新免許を受け取ってラッキー。
(免許交付手数料二千円が無くて、大慌てでコンビニにダッシュしたのは最後のオチでした。)