数年前「人新世」という言葉を知りました。
地球温暖化、海洋生態系への悪影響など、私たち人間の活動が地球全体に大きな影響を与えている新たな地質年代「人新世(ひとしんせい)」に入ったというのです。
※海面に浮かぶブラスチック類
その中でも、衝撃を受けたのは、気候変動など地球の許容力を超えたということです。
ヨハン・ロックストローム博士らが2018年に発表した論文では、平均気温の上昇が続くと「臨界点(ティッピング・ポイント)」を超える現象がドミノ倒しのように連鎖的に起こり、生態系に甚大な影響が出ると警告しています。
一定の限界を超えると、環境破壊が不可逆的に進み、進行を止められなくなる「臨界点」です。
※大量のプラスチック等の廃棄物
南米アマゾンの熱帯林破壊や南極西部の氷床の崩壊などが「臨界点」に近づいているそうです。
また、ハワイ大学の研究者らは、プラスチック廃棄物が太陽光に曝され劣化すると温室効果ガスであるメタンとエチレンを放出するという研究結果を報告しました。
メタンは、二酸化炭素の25倍の温室効果を持つそうです。
研究者たちの警告が心に刺さります。