aozoraclass-外国人サポート@愛知-

元中学校教師の行政書士 2023年8月登録 外国人のサポートを業務としてその記録です

「大きい」と「大きな」の違い

2025-02-18 | 日記

大きい」と「大きな」の違いについて

日本語を勉強している皆さん、「大きい」と「大きな」の使い分け、難しいと感じたことはありませんか?

どちらも「サイズが大きい」ことを表しますが、使う場面が異なります。

今回は、この二つの言葉の違いについて、たくさんの例を交えながら、わかりやすく説明します。

1. 品詞の違い

  • 大きい: 形容詞 (い形容詞)
  • 大きな: 連体詞

形容詞は、文末で「〜いです」「〜かったです」のように活用できます。

連体詞は、名詞の前に必ず置かれ、名詞を修飾します。

2. 使い方の違い


大きい (形容詞)

名詞を修飾する

  • 大きい 家 (いえ)
  • 大きい りんご
  • 大きい 声 (こえ)
  • 大きい 会社 (かいしゃ)
  • 大きい  ভূমিকম্প (じしん)


文末で使う

  • この家は大きいです。
  • このりんごは大きいですね。
  • 彼の声は大きい。
  • この会社は大きいことで有名です。
  • 今回の地震は大きかったです。


大きな (連体詞)

名詞の前に置いて、名詞を修飾する

  • 大きな 家
  • 大きな りんご
  • 大きな 声
  • 大きな 会社
  • 大きな 地震

抽象的な概念や、規模が大きいことを表す場合によく使う

  • 大きな 夢 (ゆめ)
  • 大きな 期待 (きたい)
  • 大きな 影響 (えいきょう)
  • 大きな 変化 (へんか)
  • 大きな 成功 (せいこう)


3. 具体的な例で比較


大きい               大きな
大きい家 (具体的な建物のサイズ)大きな家 (家という存在の規模)
大きいりんご (具体的な果物のサイズ)大きな夢 (抽象的な目標)
大きい声 (具体的な音量)大きな声援 (応援という行為の規模)
大きい会社 (具体的な従業員数や売上高)大きな会社 (社会的な影響力)
大きい地震 (具体的な揺れの規模)大きな地震 (災害としての規模)

4. まとめ

  • 大きい: 具体的な物のサイズや、物理的な大きさを表す場合によく使う
  • 大きな: 抽象的な概念や、規模が大きいことを表す場合によく使う


5. 練習問題

次の文に当てはまる言葉は「大きい」と「大きな」のどちらでしょうか?

  1. この (  ) 木は、樹齢千年を超えると言われている。
  2. 彼は、(  ) 夢に向かって、努力を続けている。
  3. この部屋は、(  ) ので、パーティーをするのにぴったりだ。
  4. 彼女は、(  ) 声で、観客を魅了した。
  5. 今回の台風は、(  ) 被害をもたらした。

解答

  1. 大きな
  2. 大きな
  3. 大きい
  4. 大きな
  5. 大きな

ポイント

  • 迷ったら、後ろに続く名詞が具体的な物なのか、抽象的な概念なのかを考えてみましょう。
  • 色々な例文に触れることで、感覚的に使い分けられるようになります。

 い形容詞「大きい」連体詞「大きな」の違いはわかりました。

では、他の、似ている、い形容詞と連体詞の例を見てみましょう。


「大きい」「大きな」のように、似ているい形容詞と連体詞は他にもあります。

いくつか例を挙げて、それぞれの使い分けを説明します。

1. 小さい (い形容詞) / 小さな (連体詞)

小さい: 具体的な物のサイズが小さいことを表す

  • 小さい 家
  • 小さい 犬
  • 小さい 声
  • 小さい 字


小さな: 規模や程度が小さいことを表す

  • 小さな 幸せ
  • 小さな 希望
  • 小さな 努力
  • 小さな 変化


2. 新しい (い形容詞) / 新たな (連体詞)

  • 新しい: 物事が新しく、時間的に最近であることを表す

    • 新しい 服
    • 新しい 車
    • 新しい 情報
    • 新しい 友達

    • 新たな: 今までになかった新しい状態や、気持ちを新たにする様子を表す

    • 新たな 挑戦
    • 新たな 目標
    • 新たな 発見
    • 新たな スタート

3. 古い (い形容詞) / 古びた (連体詞)

古い: 物事が古く、時間的に昔のものであることを表す

  • 古い 家
  • 古い 服
  • 古い 写真
  • 古い 本

古びた: 古くなって、価値が下がったような印象を表す

  • 古びた 家具
  • 古びた 建物
  • 古びた 道具
  • 古びた 雰囲気

4. 正しい (い形容詞) / 正当な (連体詞)

正しい: 間違いがなく、道理にかなっていることを表す

  • 正しい 答え
  • 正しい 方法
  • 正しい 判断
  • 正しい 行動
正当な: 道理にかなっていて、非難される理由がないことを表す
  • 正当な 理由
  • 正当な 権利
  • 正当な 評価
  • 正当な 主張
まとめ

い形容詞 (例)連体詞 (例)
小さい (家)小さな (幸せ)
新しい (服)
新たな (挑戦)
古い (家)古びた (家具)
正しい (答え)正当な (理由)


ポイント

  • い形容詞は、具体的な物の状態や性質を表すことが多い
  • 連体詞は、抽象的な概念や、規模、程度などを表すことが多い

これらの例を参考に、それぞれの言葉の使い方をマスターしてくださいね。

もし、他に気になる言葉があれば、お気軽にご質問ください。




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JLPT N3 練習問題6  言語知識(文法)

2025-02-18 | 日記
JLPT N3 練習問題6  言語知識(文法)
  1. この店は、味もサービスも(  )、いつもお客さんでいっぱいです。
    1. よくすれば
    2. よくない
    3. よければ
    4. よくて
  2. 彼は、毎日遅くまで(  )勉強しています。
    1. ねて
    2. ねないで
    3. ねていれば
    4. ねてまで
  3. 彼女は、子供の頃からピアノを(  )いる。
    1. ならえば
    2. ならうなら
    3. ならって
    4. ならえ
  4. この映画は、実話(  )作られた作品です。
    1. をもとに
    2. とともに
    3. をもとのように
    4. をもとにした
  5. 彼は、日本語だけでなく、英語も(  )話せる。
    1. ぺらぺらと
    2. ぺらぺらながら
    3. ぺらぺらなら
    4. ぺらぺらでは
  6. この会社は、環境問題(  )熱心に取り組んでいる。
    1. に従って
    2. に関して
    3. にたよって
    4. をめぐって
  7. 彼は、若い(  )から社長に抜擢された。
    1. ながら
    2. ように
    3. ようす
    4. なか
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    1. として
    2. に関して
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    1. にわかる
    2. 向けた
    3. のように
    4. とともに
  10. 彼は、毎日、日本語の勉強を(  )いる。
    1. 続けて
    2. 繰り広げて
    3. 我慢して
    4. 努力して
解答


これらの問題は、JLPT N3で問われる文法・語彙の知識を問うものです。

N3レベルの文法・語彙は、日常生活や学習でよく使われるものが中心です。

文法・語彙力を高めることは、読解や聴解問題にも役立ちます。

勉強のポイント
  • 教科書や問題集だけでなく、様々な日本語の文章を読む
  • 文法や語彙の意味を文脈の中で理解する
  • 類似の文法や語彙との違いを意識する
  • 過去問や模擬問題で練習する

・問題をとくだけでなく、これらの問題の文の意味も考えてみましょう。

・問題の文のを読んで日本語の言い方に慣れましょう。

これらの問題が、あなたのJLPT N3対策に役立つことを願っています。

わからない問題や日本語の勉強のしかたを聞きたい方はにほんご先生にメールしてください。


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