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「ひとつ ふたつ」「1個 2個」 助数詞はどのように使うの? 

2025-03-05 | にほんご先生

 日本語の助数詞は、数えるものの種類によって使い分ける、日本語独特の表現です。

外国語を母語とする人にとっては、少し難しいかもしれませんね。

しかし、基本的なルールといくつかの例を覚えれば、自然な日本語で話せるようになります。


<助数詞とは?>

助数詞とは、ものを数えるときに、数の後に付ける言葉です。

英語でいう「a piece of」や「a sheet of」のように、数えるものの種類や形状によって使い分けます。


<主な助数詞と例>

  • 個(こ):小さくて丸いもの、または箱に入ったものを数えるときに使います。
    • 例:りんご一個、卵二個、みかん三個
  • 枚(まい):薄くて平たいものを数えるときに使います。
    • 例:紙一枚、シャツ二枚、切手三枚
  • 本(ほん):細長いものを数えるときに使います。
    • 例:鉛筆一本、傘二本、ビール三本
  • 冊(さつ):本やノートなど、綴じられたものを数えるときに使います。
    • 例:本一冊、ノート二冊、雑誌三冊
  • 台(だい):機械や乗り物などを数えるときに使います。
    • 例:車一台、パソコン二台、テレビ三台
  • 人(にん):人を数えるときに使います。
    • 例: 大人一人、子供二人、お客さん三人
    • 例外:「一人(ひとり)」、「二人(ふたり)」
  • 匹(ひき):小さい動物を数えるときに使います。
    • 例: 犬一匹、猫二匹、金魚三匹
  • 杯(はい):コップや茶碗に入った飲み物を数えるときに使います。
    • 例: ビール一杯、お茶二杯、コーヒー三杯
  • つ:いろいろなものを数えるときに使います。
    • 例: みかん一つ、りんご二つ、いす三つ


<「一つ、二つ」と「一個、二個」の違い>

「一つ、二つ」と「一個、二個」は、どちらもものを数えるときに使いますが、ニュアンスが少し異なります。

  • 一つ、二つ:
    • 和語の数え方で、古くから使われています。
    • ものの種類に関係なく、幅広く使えます。
    • 少し柔らかく、親しみやすい印象を与えます。
    • 物の種類を特定しない場合や、複数の種類のものを数える場合にも使えます。
  • 一個、二個:
    • 漢語の数え方で、明治時代以降に普及しました。
    • 主に、小さくて丸いものや箱に入ったものを数えるときに使います。
    • 少し硬く、客観的な印象を与えます。
    • 物の種類を特定する場合に使います。

使い分けの例

  • 机の上にりんごが三つあります。
  • 机の上にりんごが三個あります。

どちらも意味は通じますが、前者は柔らかく、後者は少し硬い印象になります。


<助数詞を使いこなすコツ>

  • まずは、基本的な助数詞を覚えましょう。
  • いろいろなものを数えて、助数詞の使い方に慣れましょう。
  • 日本語ネイティブの人がどのように助数詞を使っているか、注意して聞いてみましょう。

<助数詞を使った独特な言い回し>

1. ひとつ屋根の下

  • 意味: 同じ家に住んでいること、または同じ組織や集団に属していること。
  • ニュアンス: 家族や仲間意識、一体感を表します。
  • 例: 「私たちはひとつ屋根の下で暮らす家族です。」

2. 二つ返事

  • 意味: 相手の頼みや誘いをすぐに承諾すること。
  • ニュアンス: 快諾、積極性を表します。
  • 例: 「彼に頼んだら、二つ返事で引き受けてくれた。」

3. 三日坊主

  • 意味: 何かを始めてもすぐに飽きてしまうこと。
  • ニュアンス: 飽きっぽい、根気がないことを表します。
  • 例: 「彼はいつも三日坊主で、何をやっても長続きしない。」

4. 四の五の言う

  • 意味: あれこれと不満や文句を言うこと。
  • ニュアンス: ぐだぐだ言う、文句が多いことを表します。
  • 例: 「四の五の言わずに、さっさと仕事を終わらせなさい。」

5. 五里霧中

  • 意味: どうすればよいか全く分からない状態。
  • ニュアンス: 見通しが立たない、途方に暮れていることを表します。
  • 例: 「情報が錯綜して、五里霧中の状態だ。」

6. 六畳一間

  • 意味: 狭い部屋、質素な生活を表します。
  • ニュアンス: 簡素、質素な生活を表します。
  • 例: 「彼は六畳一間で一人暮らしをしている。」

7. 七転び八起き

  • 意味: 何度失敗しても、あきらめずに立ち上がること。
  • ニュアンス: 不屈の精神、粘り強さを表します。
  • 例: 「七転び八起きで、彼はついに夢を叶えた。」

8. 九死に一生

  • 意味: ほとんど助からないような危険な状態から、奇跡的に助かること。
  • ニュアンス: 危機一髪、奇跡的な生還を表します。
  • 例: 「彼は九死に一生を得て、生還した。」

9. 十人十色

  • 意味: 人それぞれ考え方や好みが違うこと。
  • ニュアンス: 多様性、個性を尊重する意味合いがあります。
  • 例: 「十人十色というように、みんな違って当然だ。」


 これらの言い回しは、日本語独特の表現であり、会話や文章の中でよく使われます。

 これらの表現を理解し使いこなすことで、より自然な日本語を話せるようになるでしょう。

わからないところはにほんご先生に聞いてみよう!




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