モグリッチョのフィールドノート

八丈島の自然などを紹介しています。

ユビワサンゴヤドカリ

2005年06月06日 | 甲殻類
学名: Calcinus elegans
 
 
 小型のヤドカリの仲間で潮溜りでよく見かけます。歩脚と眼が綺麗な青色をしており、種小名の“elegans”もこの色に所為があるのかな? 潮溜りをじっくり観察すると、いろいろな生物がいて面白いですよ。
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オオタルマワシ

2005年04月04日 | 甲殻類
学名: Phronima sedentaria
 
 
 エイリアンではありません。八重根港の水深:10mほどの中層で発見しました。この日は冷水塊の影響で海水温と潮位が下り沢山のクラゲが発生していました。その中に紛れて泳いでおり、注意して見なければクラゲと思い込み見逃すところでした。この生物は体長:30mmほどで、原索動物のサルパ(外側の透明な樽型をした生物でプランクトンの仲間)の体をくり抜いて自分が入り、その中に産卵し子供を育てる変わった習性を持ったクラゲノミの仲間です。そのオオタルマワシ自身の格好はエビに似て、はさみ脚のような腕をサルパから出してクラゲの体を千切って餌にするそうです。また、エビの尾にあたる部分には腹肢のようなものがあり、それを動かして泳いでおりました。
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ヨコシマエビ

2005年03月14日 | 甲殻類
学名: Gnathophyllum americanum
 
 
 海藻の中に隠れてじっとしていたので、私のデジカメでも撮影することができました。普段は転石の下などに隠れており、確認してもすぐに他の転石に隠れてしまいます。体長:20mmほどでズングリムックリした体形をしており、時々、オドリカクレエビのように体を左右に振る仕草を見せ、その仕草がなんともユーモラスで可愛らしいのであります。
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ヒトデヤドリエビ

2005年01月13日 | 甲殻類
学名: Periclimenes soror
 
 
 黄色地に赤紫色の突起のあるど派手なマンジュウヒトデに共生しておりました。エビ・カニ ガイドブックによると、体色は宿主によって変化するそうです。また、ヒドデの裏側の「歩帯溝」という溝の間にペアで見られるとの記述もあります。この個体は体長:5mmとまだ幼いためか?マンジュウヒトデの表面に数個体が散らばって共生していました。
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エンヤサラサエビ

2004年11月16日 | 甲殻類
学名: Cinetorhynchus reticulatus
 
 
 体長:30mmほどの個体です。夜行性ですが、昼間でも洞窟などの暗いところで確認することができます。体色は赤色あるいはオレンジ色に白色や青灰色の斑模様が散在します。文一総合出版社から出版されている海の甲殻類によると、夜間より昼間の方が体色が濃くなるようです。また、雄ははさみ脚が長く伸長することがあるそうです。
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フリソデエビ

2004年10月15日 | 甲殻類
学名: Hymenocera picta
 
 
 体長は30mmほどで、第二はさみ脚が和服の振袖に似ていることからこの名がついたようです。色彩は白地にピンクや青の斑紋が入り、この風貌からダイバーの間ではかなりの人気者で、アイドル的存在と言えるかもしれません。また、このエビはヒトデを食べることでも有名です(クモヒトデなどは食べませんよ)。
コメント (2)
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ケブカキンチャクガニ

2004年10月08日 | 甲殻類
学名: Polydectus cupulifer
 
 
 体全体を毛で覆われたぬいぐるみのようなカニで、はさみ脚には身を守るためにイゾギンチャクを持っています。この個体はウミウシを探している時に偶然見つけたもので、幅が6~7mmほどの幼いものでした。甲殻類のガイドブックに掲載されている写真には、両方のはさみ脚にイソギンチャクを持っているものが多いようです。この個体は1つしかイゾギンチャク(このイゾギンチャクは自分の甲羅より大きい)を持っていませんでしたが、時々、両手で持つような仕草も見せておりました。まだ体が小さいためにイゾギンチャクを1つしか持ってないのかもしれませんが、こんな小さい時からイゾギンチャクを持っているとは…。本能とは本当に恐ろしいものです。
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モンハナジャコ

2004年10月01日 | 甲殻類
学名: Odontodactylus scyllarus
 
 
 狭い岩場などで体をクルクル回転させてじゃれるような仕草をする時がありますが、決して手などを差し伸べてはいけません。素早く繰り出される補脚の強烈なジャブによって、爪など簡単に割れてしまうそうです。以前、縄張り争いらしきものを確認したことがあるのですが、2匹が追いかけあってお互いの殻を補脚で叩き合う「パチン、パチン」という大きな音が周囲に反響する壮絶なものでした。
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アナモリチュウコシオリエビ

2004年09月28日 | 甲殻類
学名: Munida olivarae
 
 
 昼間でも薄暗い岩陰の小さな穴で生活しているようです。体色は赤と黄色、体毛も七色に輝き美しい色彩をしています。この色彩からロボコンの愛称で親しまれております。
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アナエビ科の仲間

2004年09月20日 | 甲殻類
学名: Axiidae sp.
 
 
 エビ・カニ ガイドブック で同定しました。砂地でよく見かけ、直径:20mm前後の巣穴は垂直に掘られています。
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