今回は、ワールドクルーズを選んだ理由を紹介します。
先ず、2023年のコスタクルーズを選んだ理由について書きます。
次いで、クルーズのメリット、デメリット、注意点を述べます。
皆さんが素晴らしい世界一周クルーズを利用する参考になれば幸いです。
私はワールドクルーズの前、1度だけ、カナリア諸島を巡るクルーズに参加しました。
これは関空発着のパックツアーで、ジェノバ発着の12日間クルーズでした。
地中海から大西洋まで行き、終日航海は4日だけでした。
観光地は素晴らしく、体は楽で良かったのですが、船内ではあまり楽しめなかった。
また陸での宿泊が無いため、朝夕のホテル周辺の散策が出来ないのも物足りなかった。
しかし、私が70代半ばになって世界を回り切れるか不安になり、思い切って世界一周に挑みました。
けっして贅沢な旅を望んだわけではありません。
仮に、関空発着の最も安いパックツアーで世界各地を巡るとして一人分見積ります。
南米8日間 80万円、南部アフリカ5日間 40万円、カリブ海クルーズ10日間 80万円、
東地中海クルーズ11日間 70万円。
これで合計270万円、さらに追加費用が合計で約50万円として総額320万円になります。
「コスタのワールドクルーズ、4つの茶色の円は個別の旅行を示す」
この額は私がワールドクルーズで一切合切支払った額とほぼ同じです。
私の時より円安が進んでいるので、10%ほど上記見積額は高くなっている。
私のワールドクルーズなら35ヵ国、計128日間、68日間の寄港地観光を楽しめましたが、上記組合せ旅行なら約12ヵ国、往復フライトを除いた合計観光日数は25日間ぐらいでしょう。
明らかに、ワールドクルーズのコストパフォーマンスは格段に優れています。
「MSCのワールドクルーズ」
それでは他のワールドクルーズと比較してみましょう。
結論は、ほぼ最安値で寄港日が最も多かく、寄港地に満足できたのはコスタだけでした。
MSCのワールドクルーズはバルセロナ発着の120日間で、クルーズ代金はコスタよりすこし安く、ワールドクルーズでは最安値かもしれません(同じ窓無し内側キャビンで)。
このコースは世界一周にふさわしいのですが、寄港日数53日間とすこし少なく、ギリシャ、シチリア、エルサレムに寄港しないのが私にとってマイナスでした。
海外発着のワールドクルーズの多くは、MSCと似たコースになり、コスタとMSCが最安圏にあると思います。
現在のコスタは、MSCと似たワールドクルーズのコースを取っています。
「ピースボートのワールドクルーズ」
日本発着のピースボートは、すべて日本語対応、年3種類のワールドクルーズがあり、利用のハードルが低いでしょう。
例えば、2025年12月の南太平洋・南米・アフリカコースを取り上げます。
107日間のクルーズなのですが、寄港地24ヶ所、寄港日26日間と観光出来る日数が上述のクルーズに比べ半数以下になっています。
総支出金額はわかりませんが、私の選択支にはならなかった。
結局、寄港地とコストから、海外発着のコスタ・ワールドクルーズを選んだ。
ワールドクルーズのメリットを挙げます。
1.豪華な食事付き。
三食(レストランで自由に注文、ビュッフェスタイルも可)、加えてデザートや果物も食べ放題。場所と時間帯等の制約有り。
2.ワールドクルーズには、レストランとビュッフェでのアルコール飲み放題が付きます。
場所と酒類に制限有。
3.船上で毎夜の無料ショーと様々なイベントが数多く行われる。
主に日中はクイズ、クラフト、エクササイズ、ゲーム等でほぼ時間が埋まり、夜はダンスや演奏があります。
4.同じキャビンで過ごすので、荷物のパッキングや移動は一切不要、洗濯やシャワー等で戸惑うことも無い。
5.世界中、各大陸、各国の自然と街並みを網羅的に楽しめ、自由に設定出来る。
不便なマダガスカルのノシべ島やアルゼンチンのウシュアイアなどにも行くことが出来る。代表的な各地の珊瑚礁や各大陸の民俗舞踊を比較して楽しむ事が出来る。また現地での買物やレストランでの食事もわくわく感がある。寄港地のエックスカーションは自由に選べるので、ツアーバスに乗るのもよし、自由に港町を散策するのもよし。
デメリットも挙げます。先ずは一般的な事
1.クルーズでは、支出額で待遇が決まり、肩身が狭くなることがあります。
私は安くするために内側窓無しキャビンでしたので優雅な船旅とは行きませんが、特に困ることは有りませんでした。バルコニーを選んでも料理は同じです。多くの方は、1日中の飲み放題パッケージを購入しており、様々なバーやラウンジで、同国の仲間等と歓談しています。
2.ほとんどの寄港地のエックスカーションは港から日帰りで行ける所に制限される。
マチュピッチュ等、内陸部に行きたい場合は、現地のホテル泊りが必要で、次の寄港地で乗船するようになり、かなり高額になり、選択肢も少ない。
3.ビザ取得や入国手続き、準備がかなり煩雑。
私の場合、コロナがまだ終息していなかった事と、訪問国に発展途上国が多かったので、言語の問題だけで無く、大使館も分かり難かった。また10数か国以上で、事前の必要な予防注射と入国手続きの仕方がなかなか分からなかった。結果的に出発の2ヵ月前くらいから、コロナが終息し始め、楽になった。
4.医療に少し不安がある。
私は、途中でコロナに罹り、5日間キャビン内の隔離になった。この時、やはり英語が流暢に出来ないので焦ったが、なんとか伝えることが出来て問題はなかった。妻が元気なので助かった。医者と薬は一応容易されているが、歯科や外科は対応出来ないだろう。持病対策と医療付き旅行保険加入は絶対必要です。
私達のように、添乗員なしの二人だけで、海外発着クルーズ乗船を選んだ場合のデメリット
1.片言の英会話は必要です。
私ら夫婦は、片言の英語が出来るだけだった。いざ乗船してみると、5千人近くの乗客と乗員に日本人はいなかった。数人の東南アジア出身の乗員が片言の日本語を話せたので少し気が楽になったが、結局、船内、税関、観光地での説明や対応は自分の英会話力が頼りで、船内の書類にはGoogle翻訳が必須です。
2.日本人がいないので孤立し易い。
私の場合、理由が分からないのですが、イタリア人のあるグループから嫌がらせを受けた。実害はなかった。この船はイタリア人が圧倒的に多く、後は他のヨーロッパ人になる。北欧やドイツ、米国から来た人は裕福な人が多くマナーは良いが、イタリア人にはマナーの悪い人がたまにいる。各国の国民性の違いがあり、特にツアー等で戸惑うこともあるが、それも旅の楽しみになった。
ワールドクルーズで、予想外の素晴らしい経験をすることになりました。
それは各国の人と友達になれた事でした。船上で長く暮らしていると、船内イベントやツアーで顔なじみになり、また日本人に好感を持っている人もいるので、片言の英語で多くの人と話すようになった。特に妻が、海外の人と積極的に交流したので、私もつられた次第です。コスタのワールドクルーズに参加する人は、イタリア人以外、東アジア人も含めて、英語を喋る人が多い。クルーズを終えてもまだ交友が続き、今年も2組のクルーズ仲間と日本で会った。また私は今年の米国旅行で、クルーズ仲間の家を訪問した。積極的に関われば、世界が広がりました。
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