手紙

今君は、誰といるの
今君は、何を考えているの
今君は、何に向かっているの

今僕は一人でいて君のことを考えて
この席に向かった

今僕は、今日見た景色を思い出してるよ
今僕は、今日かわした言葉を思い出してるよ
今僕は、今この時の流れにのまれているよ

明日君は、碧色の息をしながらどんなことを考えて
どんな未来を描くの
君ならば、碧でも紅でも、どんなことを考えて未来を描いても
きっとそれが正解だよ

そう思うから
こう綴るんだ

手紙を書いたら飛行機の形に折って
あの丘から飛ばしてみよう

いつものように
誰にも気づかれないようにね

Restaurant

好奇心があるうちが花
興味本位で覗かれたら嫌

駆け上るNo.を戸惑いながら目にしたら
ないようでいて意外にあったプライドが、哀しそうに目を伏せた

上等なスーツを買って
花が飾られたレストランへ行かなけりゃと

強がりを夜更けの向こうで
くゆらせた僕にさえ

目を伏せた もう一人の僕