
外へ出ると、
やっぱりカーディガン一枚じゃ寒くなったなと思いながら街の中を歩く。
横断歩道を渡ってワンブロック歩いて、最近使っている駐車場へ。
少し狭いから気を付けなければと言いながら、案の定ドアをゴツン!とぶつける。
傷が付いた気がするけど、気のせいにしとく。
テーブルの上に大好きな『えびす講メニュー』。
しゃぶしゃぶよりステーキよりフルコースより大好きな、えびす講の日の晩ごはん。
生まれ変わってもまた出会いたいくらい、
昔ながらの、大好きな日本的メニューなのだ。
カーディガン一枚羽織っただけでは物足りなくなった日曜日。
君のこと思い浮かべたのは、
ドアをゴツンとぶつけた前、駐車場へ着いてワンブロック歩いて横断歩道を渡る前。
カーディガンじゃ寒いなと思う前。
それと、一日の終わりと明日の始まりのとき眠る前のまぶたの中。
一日の始まりと終わりはそれでいい。
人生の中の貴重な一日をそうして歩いて
また歩いてを繰り返す
ここは
君のイメージと共にいる平凡な一日。
まるで、えびす講の晩ごはん。