12月の町
生け垣では冬の花が綻んで
いつもの景色を観ながら歌を聴く
暖房をつけて手をかざす
帰り道に買った小さな蜜柑
橙色が冬の温かみで光っている
微細に揺れている夜の星や
内緒話のように灯る家々の明かりと
懐かしい話
四方山話
これからの話は月の下に
祈るように放たれるあまたの光は
懐かしいとも新しいとも違う
窓辺を優しく引っ張りあげてくれる
いつだったか
いつもだったか
いつの日も
こんな手だけれど、引いてくれる
*
生け垣では冬の花が綻んで
いつもの景色を観ながら歌を聴く
暖房をつけて手をかざす
帰り道に買った小さな蜜柑
橙色が冬の温かみで光っている
微細に揺れている夜の星や
内緒話のように灯る家々の明かりと
懐かしい話
四方山話
これからの話は月の下に
祈るように放たれるあまたの光は
懐かしいとも新しいとも違う
窓辺を優しく引っ張りあげてくれる
いつだったか
いつもだったか
いつの日も
こんな手だけれど、引いてくれる
*