no title

本当は　気付いているんだろう？
気付いているのに
嘘をついているんだろう？

核心を追い求めるあまり　
遠回りしてしまってるんだろう。

利益を追い求めるあまり
道順を間違ってしまったんだろう。

いつまでたっても
度が合わないメガネで　あたり見回してる。

自分に嘘ついて
ひりひりした　雨降らせて
気が付かないとはね。

そんなことで
やりすごしてしまって　揚げ足とって
いいのだろうか。

僕の回りには
順番待ちの答えが　
うようよしている。

６０億

この星に、６０億の人がいるのなら、６０億の思いが　日々交錯してるんだろう。
それと同じくらい願いごとも、願いの行く先探して 日々彷徨っているんだろう。
神様も、きっと一苦労だな。

疲れた。
こんな時は、正直に言ってしまおう。
ああ、疲れた。

この椅子に長く座れば座るほど、夏の暑さがじわじわと、体にまとわりつく。
いつの間にか、燕の姿は見なくなったな。
もう子育ては一段落か？

かわりに、蝉がしきりに夏を告げている。
子供達は、プールへせっせと通い出す。
カブトムシは木の甘い汁を狙い出す。

夏の思い出や、夏の計画が走り出す。
地球の南の方では、寒い夏が走り出す。

６０億分の１の、思いや願い。
届くと良いね。
神様は、聞いてない振りをして、こっそり聞いてるな。
わりと、地獄耳かもね。

夏は、まだまだ。
蝉の恋は、これからだ。

あの

あの　”出来事”　は　埋めてしまおう。

砂漠でも　湿地でも　庭の片隅でも
埋めてしまえば　楽になれるのか？

楽になるとか、そういうものなのか？
もっと　大切なものだっただろ？

埋めてしまわずに、見つめるべきなんじゃないか。
僕はそう思うんだ。

だから、そんな言葉で表現。
ただでさえ、やっと　なのに。

沈黙

どっちへ行けば　いいのだろう。
流石に夜からの出発は　前が見にくい。
朝はいつ？

文字のひとつひとつに　いちいち喜怒哀楽　捧げてたんじゃあ　
疲れ果てる。
ひとつひとつにいちいち反応していては
君の為には　ならない。

砂漠なんて　歩きたくはないよ。
でも、いつの間にかここは
何にもないじゃないか。
君の言葉ばかりに　耳を澄ましている有様じゃないか。

光ばかりになる筈の　砂漠が
真っ暗に見えるとは　
どういうことか？

沈黙せざるを得ないじゃないか。

fool

僕は、僕に執着しすぎである。

幾度となく彷徨った。
人に知られないように、考えた。
隠し通せれば、隠し通すつもりの苦しみ。
僕の中で消化しなければいけない。

どういう感じで、どんな風に
どういうことが　いけないんだろう。
神様、そこに居るのなら
闇の中で、光　掲げながら
教えて欲しい。

悲しむこともしてはいけないのか。
資格さえないのか。
のほほんと笑ってることなんて
出来やしないじゃないか。

これ以上、どうしろと言うのだろう。

ずっと歌っていたい。
空の中で　歌っていたい。
星の数、数えていたいじゃないか。

僕って、愚かだな。