小正月の1月15日に
邪気を払い一年の健康を願って
鏡割りのお餅を入れて小豆粥を食べる風習があります。
枕草子や土佐日記などにもその記述があります
枕草子 ― 清少納言 ―
十五日、節供参り据ゑ。
粥の木ひき隠して、家の御達(ごたち)、女房などのうかがふを、打たれじと用意して、
常に後を心づかひしたるけしきもいとをかしきに、いかにしたるにかあらむ、
打ち当てたるは、いみじう興ありてうち笑ひたるはいとはえばえし。
ねたしと思ひたるもことわりなり。
新らしう通ふ婿の君などの、内裏へ参るほどをも心もとなう、
所につけてわれはと思ひたる女房の、のぞきけしきばみ、
奥のかたにたたずまふを、前にゐたる人は心得て笑ふを、
「あなかま」とまねき制すれども、女はた知らず顔にて、おほどかにてゐたまへり。
「ここなるもの取りはべらむ」など言ひ寄りて、走り打ちて逃ぐれば、ある限り笑ふ。
男君も憎からずうち笑みたるに、ことに驚かず、顔少し赤みてゐたるこそをかしけれ。
また、かたみに打ちて、男をさへぞ打つめる、いかなる心にかあらむ、
泣き腹立ちつつ、人をのろひ、まがまがしく言ふもあるこそをかしけれ。
内裏わたりなどのやむごとなきも、けふは皆乱れてかしこまりなし。
お粥は七草粥
小豆はお汁粉でいただいた方がいいよね
邪気を払い一年の健康を願って
鏡割りのお餅を入れて小豆粥を食べる風習があります。
枕草子や土佐日記などにもその記述があります
枕草子 ― 清少納言 ―
十五日、節供参り据ゑ。
粥の木ひき隠して、家の御達(ごたち)、女房などのうかがふを、打たれじと用意して、
常に後を心づかひしたるけしきもいとをかしきに、いかにしたるにかあらむ、
打ち当てたるは、いみじう興ありてうち笑ひたるはいとはえばえし。
ねたしと思ひたるもことわりなり。
新らしう通ふ婿の君などの、内裏へ参るほどをも心もとなう、
所につけてわれはと思ひたる女房の、のぞきけしきばみ、
奥のかたにたたずまふを、前にゐたる人は心得て笑ふを、
「あなかま」とまねき制すれども、女はた知らず顔にて、おほどかにてゐたまへり。
「ここなるもの取りはべらむ」など言ひ寄りて、走り打ちて逃ぐれば、ある限り笑ふ。
男君も憎からずうち笑みたるに、ことに驚かず、顔少し赤みてゐたるこそをかしけれ。
また、かたみに打ちて、男をさへぞ打つめる、いかなる心にかあらむ、
泣き腹立ちつつ、人をのろひ、まがまがしく言ふもあるこそをかしけれ。
内裏わたりなどのやむごとなきも、けふは皆乱れてかしこまりなし。
お粥は七草粥
小豆はお汁粉でいただいた方がいいよね
