そのまま歩いて内宮へ。
まだ昼食を食べていなかったので、随分と遅いながら、内宮をすぐ目の前にして、松阪牛肉丼と伊勢うどんのセットを食べる。
雨脚が結構強くなってきた。
宇治橋を渡りながら、五十鈴川の水気を感じましょう、とガイドブックに書いてあったが、川以前に雨の水気が激しい状況(笑)
それでも、五十鈴川の流れはすがすがしい。
かつて阿部謹也氏が、川はあの世とこの世の境目、と書いていたのを思い出す。
なるほど、洋の東西を問わず、同じような観念なのだな、と実感。
…したのもつかの間、結構そこはまだ俗世間(笑)
何しろ、時間がない場合は、伊勢詣では内宮のみ、ということになっているから、こちらは団体客が結構いるのだ。
そうじゃなくても、はっきり「右側通行」と書かれている宇治橋以外、ちゃんと右側通行している人がほとんどいなかったり…Σ( ̄□ ̄;)
内宮は、神様に遠い方から近付いていくために、右側通行なんだそうですよ。
内宮では、五十鈴川の川原が御手洗場になっているので、基本的に手水舎は使う必要がないのだけれど、あまりに雨がひどくなってきたので、一応まずは手水舎で手と口を清めておく。
その上で、御手洗場に下りてみると、そんなに水が濁っているわけではないので、一応簡単に手を浸しておく。
でも、ここに来る人も、ほとんどいない…f(^_^;
さらには、御手洗場のあとで口を清める滝祭神を詣でている人も全くいない。
雨が強いことも手伝って、神宮の空気はいよいよ清浄だ。
神楽殿にたどり着き、お守り類を物色。
やっぱここも、一番安く、守祓だな(笑)
さっき、内宮で見かけた男性がいて、がっつり御札を買ってるのを見て、素直にすげーと思う。
神社好き?神社フリーク?(笑)
もし正式参拝をするなら内宮で、と思ってたけれど(まだやる気だったのか…)、この時点ですでに受け付けを終了していた。残念!
そのまま正宮へと向かう。
ホントは石段の下でしか写真を撮ってはいけないのに、思いっきりお宮のそばで写真を撮っている人がいて、がっかり。
こんな人たちの願いは聞かなくてもいいんじゃないですかね?アマテラスさん。
ついでに、ここはさっき見かけた団体客もいて、参拝している間中、ガイドさんの声が響いているのが実に興をそぐ。
しかも祭壇(?)の前で、携帯で話してるおばちゃんがいたり…orz
それでも負けない(笑)
すでにすっかり慣れたので、二拝している間に住所と名を名乗り、柏手を二つ。
東北の復興と、原発事故の収束と…あと個人的なことも細々と(笑)
相手は天照大神ですから。
きっと聞き届けてくれるはず(笑)
ちょうど団体客もいなくなって、静かになったので、垣根越しに向こう側をのぞき見ると、何ともいえない佇まい。
うん。
人として、こういう佇まいを目指すのは、どうかな?
とは思うものの、それ以前に、ここへ来るまでに結構な雨に降られ、すでに靴が中までぐちゃぐちゃ。
かな~り最低。
ま、明日履くための靴を、ちゃんと持ってきているから、もう、今日はいいよ!な感じですが…でも、そんな清々しい人ではないね(笑)
心ゆくまで眺めたところで、守衛さんに軽く会釈して、さらに外から礼をして、正宮を辞す。
って、なんかもう、周りの人があまりにも傍若無人なので、この神も仏もない女が、なぜか信心深い人のような振る舞いを…f(^_^;
この後は、荒祭宮へ。
なにせ天照大神の荒御魂が祀られてるんですから、霊験あらたかでしょう!
団体客もここまでは来ず、まるっきり独り占め(笑)
存分に俗なお願いをする。
5時近くなってきて、ホントに人影が減ってきた。
最後に風日祈宮へ。
どうだ、この降りっぷり(笑)
これでお伊勢詣ではすべて終了。
ガイドブックには、今の時期は19時まで開いている、と書いてあったけれど、17時ですっかり店じまいモードだ。
それぞれの宮には行ける、ということなんだろうけど。
宇治橋のたもとで写真を撮っている人がいたので、なるほど、ここがガイドブックなんかの写真を撮影したポイントなのだな、とわかる。
ジョー、宇治橋を逆に渡ろう~。←それは泪橋だよ。
外のおはらい横町も、すでにほとんど閉まっているし、おかげ横町も結構微妙。
もういい。私は早く名古屋まで帰る。
それにしても、だ。
神宮にいる間は、どういう訳か邪念が消えている。
が、一歩外に出ると、再び邪念が吹き上がってくる。
人として、ダメなんじゃないですか?私…f(^_^;
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