あるまこ~

ITコンサルタント&山岳ガイド協会公認 山岳ガイド&インターネットショップ ラブジアース店長&LOC代表の徒然日記。

【登山】登り真教寺尾根、下り県界尾根の赤岳

2013年10月19日 23時55分55秒 | 登山

下見とトレーニングかねて登り真教寺尾根、下り県界尾根の赤岳に行ってきました。今週末は天気予報がどんどん悪くなり、土曜日も朝から小降り、赤岳頂上は降雪・積雪があり、なかなか登りごたえのある真教寺尾根・県界尾根でした。富士山も今年初冠雪だそうです。午前中の早い時間は、雨・雪が降っていたので、上部の岩場はなかなかの登り・下り心地、はっきり言って悪いです。コースタイム【9時間15分】を6時間30分程度でした。


■行程

6:10 たかね荘
6:50 リフト頂上駅(※10分休憩)
7:06 賽の河原
7:49 牛首山
7:59 扇山
8:56 真教寺尾根はじめの鎖場(※10分休憩)
9:34 真教寺尾根分岐(キレット分岐)
9:43 竜頭峰分岐
9:47 赤岳頂上
9:50 赤岳頂上山荘
10:14 石室頂上分岐
10:15 県界尾根トラバース分岐
10:30 県界尾根はじめの鎖場
10:50 大天狗(※10分休憩)
11:23 大なぎ頂
11:30 小天狗(※15分休憩)
11:47 野辺山清里分岐
12:09 登山道入り口(※5分休憩)
12:23 真教寺登山道分岐
12:34 林道終点
12:44 サンメドウズ駐車場


■標高差・ルート長

出発時刻/高度: 06:10 / 1574m
到着時刻/高度: 12:44 / 1605m
合計時間: 6時間43分
合計距離: 11.6km
最高点の標高: 2862m
最低点の標高: 1571m
累積標高(上り): 1417m
累積標高(下り): 1393m


■ルート概要

言わずと知れた八ヶ岳一般登山道最難ルート、真教寺尾根と県界尾根。二つの尾根は、赤岳の東面の代表的な尾根で、標高差、勾配等はほとんど同じですが、ずいぶん性格の異なるルートです。真教寺尾根岩場は、赤岳稜線に向かってダイレクトに登っていくような感じで、難所には鎖が設置されておりホールドやスタンスはわりと大きく、ぐいぐい登っていけます。県界尾根は、比較的急斜面をトラバースして右上していき、長い鎖、長いハシゴを登ります。比較的スタンスやホールドは悪く、鎖を頼って登っていく・下っていきます。特に、今回は雨が降っていたので、鎖に頼らないと降りていけません。

■ルート詳細

【たかね荘~リフト頂上駅~賽の河原:標準コースタイム1時間】
膝ほどある笹薮を歩きます。足元は見えづらいですが、しっかりした登山道です。朝一、雨上がりはパンツのスソが濡れるので、スパッツ(ゲートル)を装着するとよい。 

【賽の河原~牛首山~扇山~真教寺尾根はじめの鎖場:標準コースタイム3時間】
ところどころ南側の崖が危険だが、安定した歩きやすい登山道。樹林帯や開けた稜線を交互に通り、富士山、南アルプス、金峰山などの山並みが一望できます。岩場が少し出てきますが、難所はまだまだ先です。道標は少ないが道がしっかりしているので迷わないでしょう。

【真教寺尾根はじめの鎖場~赤岳頂上:標準コースタイム1時間40分】
クサリ場、岩場が連続します。ホールド・スタンスはしっかりしているので、三点支持の原則をしっかり守って落ち着いて通過しましょう。一番大きな岩場は20m程度あります。鎖がありますが、順層(手前側に傾いている岩場)なのでスタンスが決めにくいですが、片足に体重を乗せてスメアリングします。所々ざれたところや岩場をこえて、山頂にたどり着きます。

【赤岳頂上~大天狗:標準コースタイム1時間10分】
赤岳頂上直下から30分程度は気の抜けない個所が続きます。岩場を下っていきますが、比較的ホールド・スタンスが少なく、スラブ状の岩場が多いので、スリップに十分注意しましょう。鎖を頼りに降りるか所も少なくありません。

【大天狗~小天狗:標準コースタイム50分】
大天狗から小天狗までは、比較的緩やかな下りがだらだら続きます。登山道も安定していますが、あまり道幅が大きくないので、すれ違いには注意しましょう。 

【小天狗~大泉清里スキー場:標準コースタイム1時間30分】
急な坂を一気に下ります。ここの登山道も安定しています。


■写真

↓たかね荘の周辺。

↓登山道は明瞭です。

↓真教寺尾根最大の岩場。左端から登っていきます。

↓雪が降ってきてスリッピーでした。

↓山頂からの行者小屋。

↓頂上付近は一気に積もりました。

↓県境尾根の核心。ホールド・スタンスが少なく滑落には要注意。

↓悪いトラバースもあります。

 

お疲れ様でした。


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