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下手な横好き

家造りのリスク・・・・・前回の続き

日本古来の建築物は非常に耐久年数が永いのは、寺院や神社の造りで知っての
通りですが、それには理由が有ります。
高床式で乾燥し全て柱が真壁工法の無垢材です。乾燥しやすく施工しています。
乾燥した無垢の木材は強いのです。工場生産品と違って木は生きています。
山から切り出した木(桧)はその後において強度が高まりそしてある期間から徐々に
強度が下がって行きますが、この間数百年の時間が有ります。
さてそれでは合板は、確かに新品時は面材として利用する場合、強度は有りますが、
それは工場出荷時の強度がピークであって諸条件でその強度は急速に劣化します。
特に雨や湿気で水分を含んだ合板はたちまち弱体化します。
それで私は北陸特有の気象に合わない工法と思っています。
実際この工法で建築している現場を見る度に思います。
施工者の姿勢にもよりますが、大半の現場は雨ざらしで悲惨です。
雨ざらしや雪に埋もれた現場はもし私が建て主ならば背筋が寒くる程酷い現場です。
それでも現場はドンドン進み乾燥する時間も無く住まいは完成します。
濡れた合板の湿気は・・・考えるだけで気の毒になります。
もっとも在来工法も雨に打たれるリスクは有りますが、その後の対処は他の工法に
比べてリスクは格段に下がります。
私共も合板は1階・2階の床〔下地材〕に使いますが、濡らさない様に取り扱い
全面ビニールシートで覆い養生をします。勿論床を仕上げる時にシートは
全て取り除きます。
又、天候によっては、当初から下地材と使用しない合板を用い後日天候を見て
新しい合板に取り変えます。合板は濡らさない、濡れたら使わないが原則です。
しかしプレハブ系やツーバイフォーは工法上、合板の取替えは出来ません。
濡れたら「そのまんま東」では有りませんが、「そのまんま濡れた合板」を
使用する事になります。さて雨水のリスクや湿気は木造住宅だけでは有りません。
軽量鉄骨系のプレハブ工法も同様です。   以下次回に続きます。

写真を趣味に高齢者の戯言

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