手取川の朝
徒然に
此方に来てかれこれ35年近くに成りました。
いろんな人に出会いいろんな事教えて頂きました。
良い思い出はやはり創業して自分の思う住まいをユーザー様にお届けし、喜んで頂いたのがやはり一番嬉しかったですね。
さて人生、出会いがあれば別れが有ります。
これは誰もが避けて通る事は出来ません。
その別れが最近起きました。
こちらに来て知り会い、親しくしていた同年が矢継ぎ早に2名あの世に逝ってしまいました。
良い奴ほど早死に・・・・・その典型悲しいです。
彼らはどれほど無念だったのかは計り知れないです。
さて私事です。
私の父は58歳で亡くなってます。
現役バリバリで仕事一筋、今で言うボランティアも人一倍こなしていました。
当時の田舎では私の口から言うのも如何かと思いますが、実力・人望のそれ相当に持っていました。
この面では、この歳になっても親父にはとても追い付けないし、これからも追いつく事は出来ないでしょう。
勿論病気で仕事を休んだことのない方と言うよりも、病気そのものしたことなかったのでは・・・。
しかし、その様な親父がある日突然吐血し入院、それがなんとガンに侵されていたのです。
多分吐血するまで結構痛みが有ったのでしょうが、家族にも言わず、一度も医者に見せませんでした。
病気で寝た姿を見たのは、それが最初でした。私が23歳か24歳ごろでした。
そしてあろうことか、診たてた医者は「余命半年、手術は出来ない」と母と私に告げたのです。
ところがその後、親父の症状から推測して、その時の医者はヤブだったのではと今でも思ってます。
さて親父は余命半年と宣告された後でしたが、公職と家業をこなしていました。
(母と私はガンと言わず胃潰瘍として伝えていました)
しかし、かれこれ半年後、再度吐血、それで他の病院で緊急手術し、その2年後、再発し結局2度手術しました。
それでも余命半年と宣告されましたが5年近く生きました。
だから最初の吐血時に手術していれば・・・・・ダメだったかも知れませんが、心残りです。
どうして親父の話になったのか・・・・・それは亡くなった同年も個所が違えど病気のガンは同じす。
それとこの3人には、非常に無念であった事が共通しているのではと思うのです。
この同年の2名は先にも言いましたが共通して人間性が良いのです。
勿論ボランティア活動もいとわずしていました。
70歳を超えて親父の年齢より長く生きますが、もっともっと2人とも生きたかったでしょう。
最後の見送りをしましたが、その思いが強く伝わって来ました。
亡き友に合掌