展示会を見て頂いて
先日の展示会にご来場を頂きました方から、蓄熱暖房機の設置工事の
以来を受けまして早速に工事担当者がお伺い致しました。
築23年になる立派なお宅です。
早速床下点検をした所、床下にはなんと断熱材がなかったのです。
そこで理由をお聞きした所、
床下の断熱材は結露を起し床材が腐ると言う事でこの住まいを建築した
大工さんとお客様で全て取り払ったとの事でした。
それにしても、この様な話も珍しいですね。
当時の断熱施工がどのようにしていたのかは解りませんが、
断熱材は発砲スチロール系とお客様は記憶していたようです。
それにしても全て断熱材をとってしまったとは乱暴な話ですね。
【取るのではなくて、正しい施工をすればよかったのですが】
多分大工さんは、断熱・気密の意味を解らず断熱施工をし、断熱施工不良で、
床材が結露で腐った事を何処からか聞いて、慌てて床下の断熱材を
全てとったのではと推察します。
一面、責任感の強い大工さんですね。大抵ならそのままにしておくでしょう。
もっとも、20年ほど前の話となれば、ここでは言えないほど乱暴な施工が
常態化し、それが原因で結露を引き起こし、色々な弊害が生じたのです。
本来ならば、欠陥住宅と指摘されるべき施工でした。
だから、上記の様に取っ払った方が、材料【木材】には良かったとも考えられます
事実、壁内部に限らず床材(床タルキ・下地合板等)にカビが生えた事例は
私も聞いています。
間違った施工を間違っていると気づかずに施工する業者が大半だったのです。
【大手ハウスメーカー含めて大半の業者】
真面目なこの大工さんは、
正しい断熱材の施工方法と、断熱・気密の意味を理解してなかったから、
施工後、責任を感じ床下にもぐって直さずに、全て取り払ったのですね。
しかしこれではエネルギーのロスが多いです。
事実、ファンヒーターにエアコンがガンガン運転していたそうです。
それに残念ですが、断熱材を取り払ったとしても、どこかで結露を起している
可能性が高いです。
【実は私の自宅も上記の建物と同じ頃に建築しています。
当時、全て大工さんに
任せたのですが、床下には下地材も無ければ断熱材【壁・天井にも】は
全く入っていません。
だから、ローカはつま先でもしくはスリッパ無しでは歩けないほど冷たくなります。
寒さでたまらなくなり、リビングは断熱改修をしました】
そこで、工事担当者は断熱施工の必要性を伝えました。
一応其の工事は、蓄熱暖房設置後において様子を見て施工する事となりました。
この様に「気密・断熱」の関係が末端の施工業者に正しく伝わって無い頃の
住まい中には、上記の様ないい加減な工事をした現場が数多くあるという事を
このブログを読まれた方は認識して下さい。
本体の傷みが少なければ、断熱改修・耐震改修をお勧め致します。
不具合を見つけましたが、このお住まいは、大工さんの手刻みで良い木材を
用いています。
TV鑑定団の中島誠之助さんが言われています「いい仕事しています」に
値するのでしょうが、悲しいかな、新しい商品や施工について勉強不足と
理論に考えがついていけなかったのでしょうか。
まじめな社長の真面目な住まい造り実践会 代表 米田正憲
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