耐候・耐熱・耐久性またメンテナンスから考えても北陸では屋根は
瓦葺きがベストと思っています。
当時のスレート(セメント製でつなぎにアスベストが使用されたと思しき瓦)は
5年もたてば変色(色落ちがひどく)し、たびたび塗装を行わなければ、
屋根下地に雨水がしみ込む恐れがありました。
今から20年程前に建築したツーバイフォー住宅の小屋裏を見れば、
ぞーっとするくらい合板にしみ込んだおねしょのような地図状のしみが
多くみられるはずです。それに、劣化が早くもろく割れやすかったです。
これは屋根に合板を用いた軽量鉄骨や木質系のプレハブさらに
在来工法の住いにも言えます。
創業時アスベストの怖さを知る事となりました。
何で知ったかは記憶が有りませんが、建築建材に含まれている事を知ったのです。昨年は大きく被害が報道されましたので、皆様も記憶に残っている事でしょう。
建材メーカーは末端の現場の施工者や消費者に危険性を知らせずにアスベストを
建築建材に利用していたのです。
勿論スレートにも含んでいました。
(輸入したアスベストの大半が建築建材に混入されていたとも聞きます)
アスベストの含んだ建材(スレート・外壁材・各種ボード等)を現場で加工し
その粉塵を気にも留めずにいました。
恐ろしい物質が混入していたとは、まさかのまさかの思いです。
もっとも私が創業を始めた平成8年頃の一般住宅の外壁(サイジング)や
屋根材のスレート(コロニアル)にはアスベストは使わなくなっていた様ですが、
それもはっきりした情報の開示は一切有りませんでした。
そこで、屋根下地材の杉の板にこだわったのと同様に瓦にもこだわりました。
「こんな危険なものは絶対使わない!」と思ったのです。
私がこの業界に入った頃は当時の洋風な家と言えばプレハブ住宅、
それに追随した業者の家ではアスベストを混入したスレート瓦が標準仕様でした。
屋根が軽いと確かに骨組みは簡略化出来ます。
コストダウンにはもってこいの建築部材でしたがアスベストと言う
厄介で危険な物質を人の住む所に用いていた事を私は許せません。
これからは20~30年前に建築した(スレート瓦を使用した家)
建物の解体(そろそろ寿命)が始まりますが、解体時にはアスベストの
飛散の防止処置が必要です。
周辺に住んでいる方に周知の徹底はしているのでしょうか?
それに捨てる場所が有るのでしょうか?
諸外国では早い時期に禁止となっていたにも係らず、メーカーの安全軽視と
利益追求それに監督官庁の怠慢が、被害者を多くしたのはまぎれもありません。
この危険因子が住む所に大量に使われていたのです。
(写真は屋根下地の防水シート、雨水を流れ易く特殊加工しています)
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