下手な横好き

いまさら聞けない住まい造りの基本

本日の午前9 時
事務所(木あらわしの家)
玄関外 温度26度 湿気65%
玄関内 温度27度 湿気48%
杉板パネル(厚さ30ミリ)が調湿しています。

木造でも色々
それでは、木造が優れている事を再認識して頂けた事と思います。
しかし木造の全てが同じかと言えばそうでも有りません。
例えば合板です。合板は湿気を含めば最悪ですね。
合板は工場製品です。製品化した瞬間が最大の強度を持っていますが、
時間の経過と共に劣化します。
檜の無垢材は山から切り倒された後から数百年強度を保ちますね。

 そこで、木質パネル【プレハブ】工法

工場で作られたパネルを使うので、工事期間を短縮できます。
耐力壁が面材ですから、耐震性も高いです。
しかし、間取りの変更が難しいですね。ローコスト化も困難でしょう。

リフォームが難しいですね。

2×4工法と同様に合板を多用しています。
先にも言いましたが、合板には防虫剤に糊が使われていますね。
健康面からもクエスチョンですね。
それと、合板の耐久性に問題が有ります。

 それでは2×4工法ですが、
これも申し訳ないのですが、合板に囲まれた住まいになりますね。
もっとも、2×4工法は、素人でも多少器用な方なら建てられる工法ですから、
つまり、熟練の職人さんがいらない分、ローコスト住宅に最適で工期も短いです。

しかし、間取り変更などのリフォームはしづらいですね。
しかも北陸の多雨には不向きですね。
幾度となく合板が濡れたままの現場を見て来ましたが、
これは辛いですね。湿気に弱いです。

 昭和30年代にプレハブ住宅が出来た当時、ある大手のプレハブの社長が
日本の住宅の大半はプレハブになると言ったとかの話が有ります。

しかし今でも木造在来工法が日本の住宅の主流です。
それだけ、鉄骨・木質のプレハブと比べて日本の住宅に適しているのです。          ・・・・・・・・・・・・・次回に続きます。   
まじめな社長のまじめな住まい造り実践会 代表 米田正憲

写真を趣味に高齢者の戯言

コメント一覧

Unknown
何時も的確なコメント有難う御座います。
私も、この業界に入って2×4工法【ツーバイフォ】
住宅を知りましたが、プレハブ系同様に酷い建物で
ある事を勉強しました。
特に北陸の気候風土にはあいません。
それに、私の知った頃の職人のレベルは谷村先生の
指摘の通り、とても大工さんと呼べるものではありませんでした。型枠大工さんですね。
こちらにも、都会かぶれのお施主様がいます。
賢いユーザー様とは言えませんが、プライドが高く
住まいを買うと思っているからではないでしょうか?
谷村
 2×4等の住宅は、アメリカなどの乾燥地帯で発展した建築方式で、高温多雨の日本では、米田社長様のご指摘通りあまり適して居ません。

 その2×4方式が日本で受け入れられたのは、木造の在来建築の職人(技術者)の不足に有りました。大手が大量に販売しても、作り手に限りがあるため、パイの大きさは限りがあり、大きく出来ません。そのために短期の講習でも大工として使える(自前の技術者やフランチャイズの技術者として)簡単な殆ど経験の要らない建築方式を選んだのです。

 この方式は、誰でも簡単に施工できるようになるため、フランチャイズ化しやすいのも大手が全国に勢力を広げる(グループ化出来る)方法だったからです。

 様は、技術者を確保する必要の無い方式だから、広がったのです。住宅建築はその地域(国など)の特徴と歴史等の生活様式に根出したものが、一番良い事は理論する必要も無いくらいです。

 他国の物は何でも有り難がる、日本人の悪い癖ですかね?設計でもわざわざ大阪や、東京の建築士に依頼しその地域の建築士の何十倍の設計費を支払って悦に言っているのが現状です。ア~ァ嘆かわしいですね。
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