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建設労働者アスベスト訴訟、国に初の賠償命令 東京地裁
朝日新聞デジタル 12月5日(水)15時15分配信
建設現場でアスベスト(石綿)を吸って健康被害を受けたとして、
首都圏の元労働者やその遺族ら337人(患者数308人)が国などに総額約120億円の損害賠償を求めた訴訟で、
東京地裁(始関正光裁判長)は5日、原告170人について国の責任を認め、計約10億6400万円の賠償を命じる判決を言い渡した。
建設労働者の石綿被害について、国の責任を認めた判決は初めて。主な建材メーカー42社も訴えていたが、
メーカーの責任は認めなかった。
原告は東京都や埼玉県などで大工や左官などとして働き、建材に含まれる石綿を吸って肺がんや中皮腫などになった。
患者308人の6割以上にあたる199人はすでに死亡している。