今、若い女性の間で、くちびるを隠したV字の口元 「カッパ口」がブームに(J-Castの記事より)
お釈迦様の出家前の心境がリアル体験できると僕の中で評判のバイト先の塾での話です。
とある女子生徒と授業後ちょっと世間話をしていました。
すると、彼女の女友達のひとりが「ヘンタイ」で困っていると打ち明けられました。
で、白状させたところ「学校や街中でスカートの中を覗いたりめくったりしてくる」と言うのです。
悪い癖で思わず百合フィルターをかけそうになりましたが、そこは頭を冷やします。
多分、その友達したら挨拶代わりの悪ふざけに違いありません。
しかし一方でその裏にはちょっと複雑な心理があるのような気もしたのです。
女の子にとって十代も半ばに入りだすと嫌がおうにも自分が「女」であることを自覚させられます。
素敵なこともたくさんありますが、中には結構受け入れるのに抵抗を感じるものも多いです。
その一つが「男から性的な目で見られること」です。
胸を張って言えますが、どんなに清潔感あふれるさわやかな男性でも所詮はただのエロガッパです。
その事実をいずれは皆受け入れるのですが、思春期の女の子にはそれに手間取る場合もあります。
例えば、恋愛やエロスに興味はあるが、自分の性がその対象として見られたくないという屈折した気持ちが「ボーイズ・ラブ(BL)」なんてジャンルを生み出すのです。
この友達のセクハラも、いわば「性的な対象としての女性」を受け入れるための冗談です。
自分でやらしい男をロール・プレイしてみて、その事実を受け入れようとしているのです。
考え過ぎと思われるかもしれません。
ですが、乙女の胸の内は結構繊細で複雑なものなのです。