宮台真司「AKBオタクはリアルな恋愛が出来ない。ストーカー、処女厨、マザコンな男が大勢」 暴論にAKBファン猛反発(J-Castの記事より)
「女は女に生まれない。女になるのだ」とはボーヴォワールの言葉です。
いわゆるフェミニストの元祖みたいな人ですが、この人自身は良くも悪くも「女っぽい」人でした。
恋人のサルトルが自分から離れるのを恐れた彼女はとある手段を取りました。
まず、女学生と自分が同性愛関係になり、その後にその子をサルトルにあてがうのです。
「暗くてエロい」でお馴染みのフランス映画さながらの愛憎劇です。
彼女の努力はある意味でいじらしいですが、どうも彼女の普段の主張とは真逆の気がします。
「精神的に自立した強い女性」を主張した彼女は、その実、人一倍依存心が強く愛に溺れやすい性格でした。
その話を聞いて彼女は誰よりも自分自身の内にある「女の業」と戦っていたような気がしました。
AKBなどアイドルの話になると必ず出る批判があります。
「女性をモノとしてみている、処女信仰、ロリコン云々…」というお決まりのセリフです。
どれも正しいのでしょうけれど、あんまり言い過ぎるのもどうかと思います。
前回の総選挙一位は男性スキャンダルのあった指原さんですし、二位の大島さんもいわゆる「清純派」とは違います。
女性のファンも多いですし、男性ファンも分をわきまえて楽しんでる方がほとんどでしょう。
どの世界でも跳ねっ返りはいます。
しかし、それをことさらに取り上げて拡大解釈するのはいかがでしょうか。
いつのまにか戦っているのは自分で作った虚像という一人相撲になりかねません。