「黒子のバスケ」被告 「31年前に同性愛に目覚めた」「逮捕時の自分の笑顔、気持ち悪い」「社会復帰はしません。自殺します」(産経新聞の記事より)
社会の底辺に位置する若者たちが、自己イメージを日本と同一化し、ウサを晴らすために他の国や民族を攻撃する。
これは巷でよく聞かれる『ネトウヨ』心理の説明です。
仮にこれが真実だとして、そういって溜飲を下げたがる左派の言論人には、少しは反省をしてもらいたいと思います。
こういった『社会的弱者』を救うのは本来左派の思想であるはずです。
社会の上流に位置しながら格好だけの弱者救済を謳う彼らが信用されなくなってはいないでしょうか?
不遇な若者の中で『ネトウヨ化』する人たちはまだ救いがあるかもしれません。
なぜなら、それが多民族への憎しみを原動力にしていたとしても、同じ旗のもとに集う仲間たちと一体感を得ることができるからです。
(もちろんその対象になっている人たちは気の毒ですし、彼らの主張に賛同はしませんが)
それに対し、もっともっと深い疎外感からナショナリズムすら頼りにできない人たちはどうしたらいいのでしょう?
上記事の渡邊博史被告はまさにそんなタイプの人です。
彼自身意見陳述の中で、ネトウヨ的言説にさっぱり共感できなかったと述べています。
彼自身、幼少の頃より親の愛情を受けずに育っており、同性愛者だったこともあり、非常に鬱屈した心理を抱えているようです。
一昔前なら「家族制度」や「ジェンダー」や「国家権力」などの個人を抑圧に対するモノへの怒りを生きる糧とできたかもしれません。
ところが、今やそういうコテコテの左翼思想は真の弱者からもまるっきり相手にされてないのです。
恐らくこういう人はこれからも増えてくると思います。
そして無差別の凶悪犯罪に陥るケースも増えてきてもおかしくありません。
ネトウヨ的ナショナリズムにすら救われなかった社会的弱者達の若者たちの受け皿が今必要とされています。
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