2013年・流行語大賞発表…「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」(公式サイトの記事より)
その時代時代に流行る若者言葉には一定の傾向があります。
若者というのは得てして繊細です。
そこで、何事も曖昧なままで、言い切るのを嫌がるのです。
例えば「逆に○○」なんて表現です。
何か言われた時に「でも○○だ」と返すと、相手を否定しているようで角が立ちます。
そんな時に「逆に」を使ってあげれば、相手の意見を否定している印象は大分薄まります。
まるで『同じものを反対側から見てあげると、こんな風にも言えるんじゃない?』という感じです。
「○○キャラ」もそうです。
「あいつはああいうキャラだから」とか「俺はこんなキャラじゃないのに」という風に使われます。
自分や人の行動を「キャラ」として演じているということで、曖昧な部分を残しておきます。
古代エジプトの石碑に残る太古の昔より、若年者は何かといえば「今どきの若者は…」と大人たちから目の敵にされがちです。
しかしながら、流行り言葉を見る限り上の世代よりずっとコミュニケーションに気を配れる心優しい人たちなのは間違いありません。
ところで、今年の流行語大賞のラインナップを見ると「特定秘密保護法」「ヘイトスピーチ」などイデオロギー色を感じさせるものが多いです。
一方で賛否はともかく各報道機関の紙面を最も賑わせたであろう「アベノミクス」は受賞しませんでした。
一年を締めくくる楽しいイベントと思っていたのに、思いがけず選考側の政治性の強い裏の顔を知ってしまって複雑な気分です。
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