過労死・電通、新人は奴隷、超タテ社会…先輩の革靴に注がれたウイスキーを飲まされるetc(東京新聞の記事より)
人がどん底に落ちた時の気分は、だいたい二つに分かれます。
一つ目は「…鬱だ死のう」です。
当たり前ですがたいていはこうなります。
そして、二つ目はちょっと不思議です。
「もうこれ以上失うものなんてないぜ!」と妙な勇気が湧いてくることがあるのです。
全てを失って初めて、いかにそれらのせいで自分が自由を失っていたかに気づくのです。
自分を縛っていた変なプライドや思い込みが消えて、何でもできる気がしてくるのです。
社会的な成功者には一度人生のどん底を味わったエピソードを持つ人が多くいます。
それはこの境地に達することが成功をつかみ取るために必要だったからでしょう。
しかし、このいささか倒錯的な心理状態は、悪用されることもあります。
例えば、Xのボーカル・TOSHIさんは、教祖からひどい暴言を投げられかえって彼に心酔してしまいました。
軍隊でもまず新人をいじめ、ボロカスに罵倒して一人前の兵士に仕上げていくこともあります。
そして、これと同じことが企業でも行われています。
ブラック企業では「研修」と称して新入社員のプライドをずたずたにすることが半ば常習化されています。
こうして心理的に「なんでもやれる」状態にして思い通りに動かすのです。
上記事のような企業もそれを心得て、新人には屈辱を味合わせます。
当然、悪評は学生にも知れ渡っており、みなそれを承知で華やかな世界を夢見て入ります。
個人的に知る限り、それが性に合ってる人も結構いるのです。
残念ですが、これが変わることは基本的にはないでしょう。
もしこの会社がそれを捨てても、ほかの会社が同じことをやって取って代わるからです。
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