何か作るか、どうせヒマだし

何か作ったり、作ろうとして放り出したりした記録を蓄積していきます。
...という構想だけ練っています。

pcDuino3 nanoにハードディスクがつながった日

2018-05-29 21:28:41 | pcDuino

***** 本日のアクションアイテム *****

pcDuino3 nanoにはSATAのコネクタが1個実装されています。

 

実装されているので何かつなぎます。ハードディスクです。

ケーブルはLinkSprite社が純正品を用意しているらしいですが、入手が難しいので今回は自作します。

 

***** 用意するもの *****

大体これくらいの部品が必要です。

          品目          型番               メーカー        数量         ==========================================================================

  1. 例のあれ            pcDuino3 nano      LinkSprite       1    
  2. ハードディスク      MQ01ABD100            東芝             1
  3. SATAケーブル      TK-PWSATA7-05      サンワサプライ   1
  4. 電線                赤, 太さAWG22~24                     0.5m       
  5. 電線                黒, 太さAWG22~24                     0.5m
  6. コネクタハウジング  XHP-2                 JST              1    
  7. コンタクト          BXH-001T-P0.6         JST              2    

ハードディスク(2.5inch, 1TB)とSATAケーブルはAmazonで購入しました。どちらも普通のPC用です。

ハウジングとコンタクトと言うのは、コネクタを構成する部品のことです。千石電商で購入しました。コンタクトの型番はメーカーのカタログにはないのですが、小売店向けのバラ梱包仕様でしょうか。カタログ掲載品で一番近いのはSXH001T-P0.6です。

 あと、熱収縮チューブもあると良いです。

 

***** ケーブルを加工する *****

PC用SATAケーブルの電源コネクタをpcDuino3nanoに適合するよう、交換します。

作業しやすそうな位置でちょん切り、新たに電線を半田付けします。

SATAケーブルの電線は短いし太すぎて、そのままではコネクタを圧着できないためです。

 

 

電線を半田付けした後は、熱収縮チューブを被せて保護します。

 

半田付けした電線の反対側にコンタクトを圧着します。

コンタクトを圧着するための工具ですが、メーカー純正は高価(数万円!)なので、きわめてイレギュラーな行為ですが、私はこのような代用品を使いました。

 仕上がりは純正工具のように綺麗にはいきませんが、趣味の電子工作としては充分かなぁ、という感じです。

 

コンタクトを圧着したら、ハウジングに差し込んで完成です。Pin1が赤(+5V)、 Pin2が黒(GND)です。

ハウジングに刻印があるので、拡大鏡などで見て確認してください。

 

 

完成するとこんな感じです

 

 

***** 電源を入れる *****

それではpcDuino3 nanoにハードディスクを接続して電源を入れましょう。

デスクトップが立ち上がったらDisk Utilityを起動し、接続したハードディスクをフォーマットします。

下の画面を参考にしてください。

 

"Type"の選択肢で色々なフォーマットが選べるのですが、私には違いが判らないのでExt4にしました。

"Name"は、自動でマウントされる際のディレクトリ(ホルダっていうんでしたっけ?)の名前になるので、気の利いた名前にしないと後でモヤモヤします。

最後に"Format"のボタンを押して、"Are you sure ...?"(正気か?)と聞かれてさらに"Format"のボタンを押すと、ほんの数十秒で

フォーマットが完了します。

このあとFileManagerを開いて左の"Places"の一覧からハードディスクのアイコンをクリックするか、DiskUtilityで

"Mount Volume"を実行すると/media/Archiveの位置にマウントされます。

但し、Ubuntuを再起動するとマウント解除された状態に戻りますので、毎回同じ作業を繰り返す必要があります。

 

後はSambaをインストールすれば pcDuino3 nanoがファイルサーバーになるのですが、それは今後の予定です。

お・わ・り

 

 


俺とpcDuinoとXBMCとニンジャスレイヤーと俺

2018-05-20 19:16:31 | pcDuino

***** ついでにXBMCも日本語化しましょう *****

pcDuinoにはXBMCというメディアプレイヤーがプリインストールされています。

何でもX-box media centerの意味だそうで、最新のバージョンではKodiとか言うらしいです(Kodiが何の意味かは判りません)。

pcDuinoで使えるのは古いXBMCバージョンですが、多くのフォーマットに対応しており、著作権保護されたコンテンツ以外は大抵のファイルが再生可能です。

ただし、そのままでは日本語のファイル名が文字化けしてしまいますので、これを日本語化します。

***** その前に大事なことがあった *****

XBMCを起動する前に知っておくべきこととして、対応しているディスプレイ解像度に制約があるようです。

全ての設定を確認してはいませんが、私が普段使用している1360x768は不可で、画面が乱れてまったく操作できない状態になります。

そんなときは他の端末からログインしてkillするとか、玄人っぽい対処方法もあるとは思いますが、めんどくさいので私の場合はリセットボタンを押します。するとある程度の確率でファイルシステムを壊して再起動しなくなります

そんなわけで、この記事は1280x768の画面で作業しました。

なお、画面解像度の設定はpcDuino起動時に

Press [F8/1/A] to enter Board-config menu

というメッセージが表示されたところで、F8キーを押すことで設定メニューを開くことが出来ます。

デスクトップが起動したら、念のため設定どおりの解像度になっているか確認しておきましょう。

スタートメニューから"Preferences"→"Monitor Settings"で現在の解像度が確認できます。

下の図を参考にしてください。

 

****** じゃあ、やるか *****

スタートメニューからXBMCを起動します。

画面どまんなかのメニューから"SYSTEM"→"Settings"を選択します。

"Appearance"を選択します。

 "Skin"を選択し、"Fonts"の項で"Arial based"を選択します

次に"Internationalを"選択し、言語など各項目を設定します。詳細は下図の通りです。

これでファイル名が日本語で表示されるようになります。

 

***** でも音が出ません *****

ここまで設定が済んだわけですが、この状態では音声出力がアナログになっているようで、HDMIからは音が出ません。

ついでに音声出力をHDMIに変更しましょう。

先ほどのメニューから"システム"を選択します。

 "オーディオハードウェア"を選択し、"オーディオ出力", "オーディオ出力デバイス"をそれぞれHDMIに変更します。

これでHDMIから音声が出力されるようになり、ネコネコカワイイのライブがいつでも楽しめるってぇ寸法よ。

参考までに、オリジナルの動画はこちらです。

  

 

***** 結局どうなのよ *****

で、ここまで来て言うのも何ですが、このXBMCなるもの、対応している解像度に制約があったり、一度マウスカーソルが消えると再表示されなくなったり、デスクトップに戻った後で画面が乱れたりで...

面白いけど、あんまし実用性はないなぁという印象です。

もっと別の解像度を試せば動作も安定するかもしれませんが...