何か作るか、どうせヒマだし

何か作ったり、作ろうとして放り出したりした記録を蓄積していきます。
...という構想だけ練っています。

pcDuino3 nanoとAVマニアの密かな愉しみ

2018-06-17 14:15:05 | pcDuino

タイトルにあるAVというのは、もちろんAudio & Visual の意味です。

以前の記事で"XBMCってなんかいまいちだなぁ..."と書いたのですが、pcDuino3nanoの動画再生機能について、もう少し掘り下げてみます。

pcDuino3nano(とubuntu12)にはXBMC以外にもmplayerというメディアプレイヤーソフトがインストールされています。

LXTerminalから

mplayer (ファイル名)

とすれば、デスクトップに窓が開き、動画が再生されます。

とはいえ、これではあまりにも使いづらいのでGUIを探してみましょう。

 

***** SMPlayerを使う *****

Synapticを開き(パスワードは"ubuntu"です)、"mplayer"のキーワードで検索するといくつかのGUIソフトが見つかります。

今回はその中からSMPlayerというものを試してみました。

 

SMPlayerで動画を再生するにあたって特に難しい設定は不要です。スタートメニューから起動すれば即使用可能です。また、File managerから再生したいファイルを右クリックして起動することも出来ます。日本語のファイル名もOKです。

実際にいくつかの動画を再生してみたところ、対応しているフォーマットはXBMCより少ないようですが(高解像度の動画は再生出来ない)、動作は充分安定していました。

 

***** USBオーディオから音を出す *****

ところで、pcDuino3nanoはアナログとHDMIの2系統のオーディオ機能を持っているのですが、他にもUSBオーディオデバイスを認識することが出来ます。

MS-Windowsでデバイスドライバを必要としない機器(いわゆるヒューマンインターフェースデバイス)であればpcDuino3nanoでも使用可能です。

使用したのは古いモデルですが、バッファローのBSPK-UU01というUSBスピーカーです。

SMPlayerでは次の手順で出力デバイスを選ぶことができます。

Options → General → Audioのタブを開きます

Output driver という項目があるので、使用したいデバイスを選択します。

 

 

 最終的に、こんな感じに仕上がりました。どこにでもあるデスクトップPCの光景って感じです。

これでそこそこ、pcDuinoでAVライフが満喫できるかなぁ、といったところです。

もちろんAVというのはAdult Videoの意味です。

 おわり

 


無線LANだよ、Duinoちゃん!

2018-06-10 18:00:49 | pcDuino

pcDuino3 nanoは無線LANを搭載していません。

 

LinkSprite純正(というか推奨品)のUSBアダプタが提供されていますが、日本では入手困難です。

手許に似たようなUSB接続方式の無線LANアダプタがいくつか転がっていたので、pcDuino3 nano(とUbuntu 12)で認識できるか試してみました

 結果はごらんの通りです

        型番                                   メーカー                結果

=======================================================

  1. CG-WLUSB300NS                コレガ                  OK
  2. TL-WN725N                        TP-LINK              OK
  3. WDC-150SU2MBK                エレコム               NG

 

1.のコレガ製は古い製品です。

2.は現行品です。Amazonでたったの700円!で出品されているものです。RasberryPi対応を謳っています。

3.も現行品です。近所の電器屋で売られていたものです。

1と2については動作することは動作するのですが、pcDuinoを起動してからアダプタが使用可能になるまで時間がかかります。その間コンソールから

  lsusb -v

とタイプしてデバイス情報を眺めたり、デスクトップから設定画面を開いていじくったりしているうちに、やがて使用可能になります。

複数の無線LANアダプタをとっかえひっかえしたため、色々な設定が不整合を起こしているのかも知れません。

まぁ、一度動き出せばあとは普通に使えるので問題はないと思います。

3.のエレコム製は、こちらもしばらく観察していたのですが、残念ながら最後まで接続できずに断念しました。

 

***** どうやって設定するの? ***** 

ことが後先になりましたが、無線LANの設定について説明します。

無線LANの設定はデスクトップだけで作業できます。親機の情報さえあれば有線LANより簡単かも知れません(その親機のPWとか思い出せないのが常なんですが)。

例によってスタートメニューより"Preferences"→"Network Connections"をたどります。

あとは以下の図のように必要な情報...といってもSSIDとパスワードくらいですが...を入力すれば完了です。近くにあるPCなどの設定を参考にすれば良いでしょう。

(1) "Wireless"タブの設定

 

(2) "IPv4 Settings"タブの設定

 

(3) "Wireless Security"タブの設定

 

***** 何とかなった? *****

無事に親機との接続が確立されると、デスクトップ右下の電波?のアイコンが変化します。

 

ちなみにifconfigではこのような結果が得られました。

 

以上です。

 


夏だ! Sambaだ! pcDuinoだ!!

2018-06-03 10:49:48 | pcDuino

前回の記事でpcDuino3 nanoにハードディスクを増設したので、これをネットワーク上で他のPCとファイル共有できるようにします。

ただし、ここでは自宅でWindowsマシンとファイルのやり取りをすることを想定し、セキュリティやユーザー管理は一切考慮していません。必要最低限の作業を行います。

当然のようにSambaを使います。

 

***** Sambaをインストールする *****

デスクトップからSynapticを起動し、"Samba"のキーワードで検索をかけます。

ここでSamba2とSamba4が出てくるのですが、Samba4はバージョンがAlphaになっていたので、実績を優先してSamba2をインストールすることにします。

 

 

インストールが終わったら、LXTerminalを開き、

sudo leafpad /etc/samba/smb.conf

とタイプして設定ファイルを編集します。

何か難しいことの書かれたファイルが開きますが、気にせず最後に次の文を加えます。

 [SharedDocs]
comment=Linux Share
path=/media/Archive
public=yes
writeable=yes
browseable=yes
guest ok=yes

ここで、見出し部分の[SharedDocs]がネットワーク上に表示されるディレクトリ名になります。

path=はpcDuino3 nano上の、ネットワークに公開したいディレクトリです。ここでは前回増設したハードディスクのマウント位置を指定しています。

 

上記の設定を追記したら上書き保存します。次に

sudo /etc/init.d/smbd start

とタイプすると、今書き込んだ設定でSambaがスタートします。

他にもコマンドとして、

sudo /etc/init.d/smbd stop

sudo /etc/init.d/smbd restart

sudo /etc/init.d/smbd reload

があるみたいです。"smbd stop"はともかくとして、他はどう使い分うのか判りません。

あと、せっかくLXTerminalを開いたので

ifconfig

と打ってpcDuino3 nanoのIPアドレスを確認しておくことをお勧めします。

 

***** Windowsでは *****

これで他のWindowsマシンのエクスプローラに

¥¥UBUNTU¥SharedDocs  (¥は半角です、念のため)

が現れるハズです。もし現れなければ、pcDuino3 nanoのIPアドレスを打ち込んでみてください。

 

ただし、この状態ではまだ読み書きが出来ません。おそらく

"アクセス許可がありません..."などと怒られるでしょう。

 

***** 最後の仕上げだ *****

再びpdDuino3 nanoのLXTerminalに戻り、ディレクトリのパーミッションを変更します。

 chmod 777 /media/Archive

と打つとアクセス制限が無制限になります。

 なお、pcDuino3 nanoを再起動するとハードディスクのマウントが解除されますので、外部からアクセスする前にFile ManagerかDiskUtilityを用いて手動でマウントする必要があります。

あるはずのファイルが全部消えた!アクセスも拒否された!ということになって慌てふためくことになりますので、ご注意を

おわり