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熊本から気ままに山と自転車のブログ

晒船着場跡・下前原のタブノキ

晒船着場跡・下前原のタブノキ
2021/5/28(金) 曇

今日の天候は曇り、午前中10時前出発。先日探訪出来なかった玉名市の晒船着場跡と下前原のタブノキを目的地に、リベンジのポタリングに出る。

目的の晒船着場跡は、国道501新大浜橋の菊池川右岸上流側に見える(写真1参照)。


堤防道路を辿り、晒船着場跡(写真2参照)に到着する。遠景は国道501新大浜橋。


船着場跡上流側の俵転がし(写真3参照)。


同じく下流側の俵転がし(写真4参照)。


荷上場の景観(写真5参照)。


説明板(写真6参照)には、「玉名市滑石の晒は、江戸時代、菊池川河口に臨むことから重要なところとされ、高瀬の港の中継港湾として御蔵や御米山床を備えた港(船着場)が整備され、対岸の大浜とともに重要な役割を担った。
この晒船着場跡には、現在も「俵転がし」の施設が残っており、大阪へ盛んに通っていた当時の繁栄を偲ぶ歴史的遺産である。
また、晒は海上の要地であったため、鉄砲、弓、鑓(ヤリ)などを常備する二箇所の番所が設置され、常時水上の警備に当たった。
平成八年、文化庁は「歴史の道百選」を選定、その中に河川交通として「菊池川水運(寺田~新大浜橋)が入った。」とある。


晒船着場を後にして、玉名市指定天然記念物の「下前原のタブノキ」(写真7参照)に移動する。


説明板(写真8参照)には、「タブノキはクスノキ科タブノキ族の常緑高木で、暖地の山中にもあるが、海に近いところに多い常緑高木である。本州・四国・九州・琉球・南朝鮮・台湾・中国南部フィリピンに分布している。葉や樹皮は粉末にして水を加えると粘液となるので、線香の粘結に用いられる。また、材は器具・家具・建築・枕木などに用いられる。
このタブノキは、樹齢三百年以上と推定されており、・・・樹高約一七メートル・・・
九州各県の沿岸部にはタブノキの自然林が記録されているが、有明海の沿岸部にはない。この場所は人が住みやすい環境であったため、人間活動の結果としてタブノキの林が失われていったものだと思われる。
この下前原のタブノキはこの地域の自然を記録する生き証人として、また、大きさでもこの付近では見ることのできない大きな樹木として大変貴重なものである。」とある。


近くに熊野宮(写真9参照)があった。鳥居は、平成28年の熊本地震で倒壊したようで、新しく再建されていた。境内でサンドイッチの昼食とする。13時過ぎに帰途に就く。


帰路は玉名大橋を渡り、梅田・稲佐地区を通る。平野部一面は、麦秋の景観(写真10参照)である。コンバインも見える。
主食としての麦の需要は多くないだろうから、うどん・チャンポン・ラーメンの麺類、食パンの材料やビールの材料か?


ヤマモモの街路樹に実(写真11参照)が沢山なっている。果実酒漬けを趣味にしている人には、楽しみな季節がやって来る。


16時帰宅、今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)35km→下前原のタブノキ30km→熊本(自宅)
所要時間6時間(実5時間) 総計65km 走行累計40,985km

自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。

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