真夏日の今日は、午後からポタリングに出る。午後3時半出発。
20~30分走ると汗が滲む。頬に当たる風が心地よい。
池上地区から北側の丘陵地に入る。
10~15分ほど山道を登ると、右下の孟宗竹の中に二軒小屋古墳(写真1参照)はある。
一見した感じでは地震の被災はなかったようだ。
石室入り口は南西方向を向いている。
石室内部を見るため近付くと、左側袖石が一部損壊している(写真2参照)。
落下した石(写真3参照)は、直下にあった。
他の石は、以前に落下したものか?「現状維持」の概念のなかには、「修復」も含まれるのではないかと思うが、素人が手を下すのは難しい。
自治体指定でない文化財は、風化、崩壊を見ている他はないのか。宮ノ尾横穴墳や石川山古墳も指定文化財でないため、崩壊、消滅の危機にある。
私どものルーツの歴史の証明としての価値は高いと思うが、残念なことである。
ご訪問の方には申し訳ないが、フラッシュランプを忘れたので手持ちの懐中電灯のみでの撮影となった。
羨道(写真4参照)に異常はない。
正面の石屋形(写真5参照)も異常なし。
照明が当っているのが鑑石、その上部が石棚。
石棚の石の厚みは30cmぐらいか、重厚感のある石屋形である。
壁石も天井石(写真6参照)にも、異常はないようだ。
幾度となくあったであろう大地震にも耐えて、1500年もの時間を存在してきた。
流石の技術力と感服する。
二軒小屋古墳を後にして、山を下り帰途に就く。
今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)9km→二軒小屋古墳9km→熊本(自宅)
所要時間2.5時間(実2時間) 総計18km 走行累計16,876km
二軒小屋古墳
2015/12/18(金) 晴
天候は晴れだが、最高気温は10度前後の寒空。
目的地は熊本市西区の二軒小屋古墳・千金甲古墳群。
熊鹿ロードを南進し、井芹川沿いを下り、西山南麓の池上町へ。
山道への登り口が分り難かったが、山肌をじっと眺めていると木々の並びが僅かに途切れている部分があり、そこを目印に進行すると登り口があった(写真1参照)。
標高差にして50~60m程登った所に一軒の民家ある。目指す二軒小屋古墳(写真2参照)は、この民家から南に10m程下った竹林の中にある。
石室入り口(写真3参照)は西側にある。
羨道は、手前は広い(写真4参照)。
中ほどから少し狭くなる(写真5参照)。
おそらく上部の石壁を支える強度を確保する為に、径間を狭くしたと推測する。
正面に石屋形(写真6参照)がある。
石屋形の天石が、水準器でも持って来て測ってみたい程に、見事に水平施工してある。
右側壁の立ち上がり部(写真7参照)。
下に大きな石を置いている。
左側壁の立ち上がり部(写真8参照)。
こちらも下に大きな石を置き、上部の荷重を支えている。
立ち上がり壁上部(写真9参照)。
そして天石が乗る天井部(写真10参照)。
見事の一語に尽きる。技術力の高さに敬服するとともに、単なる石造の建造物を超えた芸術性を感じる。
内部から見る玄門(写真11参照)。
内部は、ほんのりと温かい。
古墳の北側に、古墳の封土を掘削したと思われる崖地に横穴(写真12参照)がある。
たまご形の壁面の横穴(写真13参照)は、その仕上がりの精巧さから横穴古墳ではないかと推測する。
二軒小屋古墳の場所:(マップファン地図)
今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)13km→千金甲古墳群13km→熊本(自宅)
所要時間3.5時間(実2時間) 総計26km 走行累計14,258km
自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。
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