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熊本から気ままに山と自転車のブログ

打越怒留湯氏墓碑・愛染明王像・打越城跡

打越怒留湯氏墓碑・愛染明王像・打越城跡
2021/2/2(火) 晴

今日の最高気温は13°、出発時の気温12°と10°超えではあるが、風が冷たく強い中のポタリングになった。
家を出て一旦南に向かう。追い風が強く往路は楽だが、帰路の向かい風を考えて進路を北に変える。目的地を菊池市七城町打越に中世「怒留湯」氏の墓石とする。

県道53から打越集落入口に墓所がある。その墓所の北よりの所に「怒留湯」家の墓石(写真1参照)がある。


墓石碑文(写真2参照)では、「初代打越城主怒留湯出雲守大永三年(1523)十一月吉日大友氏より此地に移る」とある。
大友氏が菊池を滅ぼした後、肥後北部を支配した照査だろうと思う。
菊池川流域にはキリシタン墓碑が残っている。また、大友宗麟がポルトガル人から購入したフランキ砲(国崩しの大砲)を玉名市高瀬に陸揚げして豊後臼杵まで運搬したという文書が残っている。、大友氏が、肥後の豪族・民衆に力を誇示するデモンストレーションではなかったかと考えた。古墳時代の石棺の搬送も、肥後から移住した同族の豪族のデモンストレーションではなかったかと推察する。


墓碑を後にして、怒留湯氏が豊後から来た時に一緒に祭祀したと云われる愛染明王堂(写真3参照)に移動する。
左方向に、打越城跡の入口が見える。


愛染明王像(写真4参照)の正面に造花が飾ってあり写真が撮り辛かったが、一応撮ってきた。彩色も奇麗で立派な像である。


初めてではないが、打越城跡も拝見することする。城跡は、この林の中の路(写真5参照)の奥にある。


城跡(写真6参照)は、コンクリートの舗装がされ、奇麗に維持されている。


説明文(写真7参照)には、「打越城址(十八外城)
この城は付近の最も高い位置にあり、本城(守山城)の西・北方の敵に備える台城と共に要衝の地です。
代々菊池氏氏族の城で、林原与三隆益一族が防備に当たりました。
西方面の備えについては、もう一つ城があったと考えられており、それは、新村地区近くにある「城の本」という地名のある付近です(打越城より南西へ約700m)。その横に武家屋敷の地名である「土井の内」という所があり、それに連なって「鎧迫」があります。ここは、普段は鎧や武具を作り、いざという時は兵士となる人々が暮らしていたと推察されます。
この城は天授五年(1379)、三万の軍勢投入された今川氏の再度の攻撃(板井原の戦い)で陥落しました。それ以来、打越城は現在の地に移り、菊池市滅亡後は怒留湯氏が城主となりました。その末裔は現在も打越区に健在です。
また、この付近の山一帯は七つの小墳がありますが、未発掘です。
平成十八年、菊池市教育委員会、菊池市文化保護委員会」とある。


現在時刻15時前に帰途に就く。今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)25km→打越城跡21km→熊本(自宅)
所要時間4時間(実3.5時間) 総計46km 走行累計38,283km


愛染明王像
2018/2/2(金) 曇

今日のポタリングは、先日の訪ねられなかった菊池市七城町橋田の日羅山橋田寺跡を目的地する。
先日のインシデントを教訓に、より安全に、より慎重にと自重して熊鹿ロードを走る。
植木温泉から先は、県道53を東へ走り蘇崎打越の集落を通る。

集落には、愛染明王像(写真1参照)が祀ってあり、拝顔してから先に行こうと御堂に立ち寄る。
「明王」とは、仏教に帰依しない者を導くための仏。「天」は、インドのバラモン教の神が仏教に取り込まれ、仏教を守る「護法神」と化した存在。「菩薩」とは、悟りを求める修行者のこと。悟りを開いてしまった仏は「如来」(日本の神様、久保田裕道著より)。
不動明王も愛染明王、孔雀明王も、怖いお顔の訳は帰依しないものを何とか説得しようとする熱意の表れか。


説明板(写真2参照)では、この愛染明王像は「怒留湯氏」の先祖が豊後から来られるときに一緒に祭祀されたとある。
この集落の入り口に大きく立派な「怒留湯氏」の墓碑がある。



打越城跡
2014/11/13(木) 曇

今日も4時間限定のポタリングに出る。
北風が強いが、熊鹿ロードを北へ走る。
「高熊古墳」探しのポタリングだったが、見当違いで菊池市七城町の「打越城址」(写真1参照)に着いた。
説明板(上記2021.2.2参照)では、菊池氏滅亡後の怒留湯氏の居城であるという。


その後は、先土器時時代の遺跡という「松島遺跡」の表示板をみて帰途に就く。
今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)25km2h→道の駅「夢大地館」31km2h→熊本(自宅)所要時間4.5時間(実4時間) 総計56km 走行累計8,556km

自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。

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