見出し画像

熊本から気ままに山と自転車のブログ

江田中道の宝塔・山部田熊野座神社のナギ・山下古墳碑

江田中道の宝塔・山部田熊野座神社のナギ・山下古墳碑
2022/7/27(水) 晴

今日の最高気温予報は34°午前の降水確率10%午後の降水確率40%に、帰宅予定時刻を12時として午前7時からポタリング出る。
目的地は、和水町指定文化財「中道の宝塔」、日平の「宝篋印塔」、玉名市登録自然物「山部田熊野座神社のナギ」とする。

ルートは、熊鹿ロードから県道3を北に辿り江田に到着する。
前回のコメント欄に書き込み頂いた「佐藤誠」さんの情報のとおり、江田熊野座神社の鳥居から延びる道を東に辿り、T字路で突き当る手前の左側の少し奥まった位置に和水町指定文化財「中道の宝塔」(写真1・2参照)はあった。


説明板(写真3参照)には、「本塔は、菊水地区において年号がわかるものでは、最古の石塔です。
現在は、五輪塔の空風輪がのせてありますが、近くには宝珠を欠損した当初の相輪とみられるものがあります。塔身は、棗形をしていて鎌倉から南北朝時代にかけて山鹿市域や玉名郡内で造られた宝塔の形態を示しています。『肥後古塔調査録』には、「玉名郡江田村字馬場四十八番地塔婆一基」と紹介されています。かつて、この地が江田熊野座神社から真直ぐに南に向かう参道であったことが推測されます。
塔身には、次のような銘文が刻まれています。
(銘文)南無□□大會一乗妙典一部  延慶三秊十月廿三日  勧進沙門實賢」とある。


県道3を引き返し、牧の下バス停から右折して日平地区に移動する。注連縄を掛けた大石があるので立ち寄ると、下は湧水(写真4参照)になっている。暫し涼んで先を急ぐ。
宝篋印塔は所在が分からなかった。


和水町日平地区と玉名市山部田地区を分ける峠にお地蔵さん(写真5参照)が鎮座する。


峠から急坂を下り、「小田瀬戸口公園(熊本県平成の名水百選)」(写真6・7参照)という湧水公園に立ち寄る。1組の親子が小川で遊んでいた。
水汲み場は蛇口になっていて、湧水池から管で引いているようである。
地域観光案内図を眺めると、馬頭観音や六地蔵の表示もあるので目に留まれば儲けものと思いこの場を後にする。


途中金栗四三墓所があるが以前訪ねたことがあったのでパスして、程なく山部田熊野座神社(写真8参照)に到着する。


楼門には「阿形、吽形」(写真9・10参照)の石造がある。木像であればもっと緻密な彫刻もできるであろうが、石をよくぞここまで彫り出したと、その技術力に敬意を表する。


玉名市登録自然物のナギの木(写真11参照)は、神殿左横にある。


説明板(写真12参照)には、「熊野信仰において、ナギはご神木とされ、災禍を「なぎ払い」、また、葉が強くてなかなか切れないところから縁結びを招来する霊樹としてうえられたと伝えられている。そして、波のない平穏な状態「凪」に通じるとことから、特に船乗りに信仰されている。
山部田熊野座神社境内(拝殿北側)には一本のナギの大木があり、樹齢四百年以上と伝承されている。
拝殿北側のナギは、木そのものがご神体として祀られ、昔から山部田熊野座神社のご神木として信仰の対象になっていることがうかがい知れる。
ナギはマキ科の常緑高木で針葉樹であるが、比較的温暖な場所に自生し、雌雄異株で高さは二十㍍程に達し、幹の直径は五十から八十㌢ほどになり、葉の形は長楕円形を呈し平行脈である。
当地のナギは幹周り二・二㍍、樹高が十五㍍あり市内でも有数で、玉名市の自然を記念する上でも学術上貴重である。」とある。


鳥居傍の水槽の藻に、小さな真っ白い花(写真13参照)が咲いている。


熊野座神社から県道に出て、南に200m程行った所に、「山下神社」(写真14・15参照)という小御堂がある。中に建っているのは、山下古墳の碑で、その石碑に「古墳在」の文字があるという。確認はしてこなかった。
玉名市ホームページの「日置氏全盛の時代」に、「・・・古墳時代は、主として古墳の形態や内容の変化によって前期(4世紀)、中期(5世紀)、後期(6から7世紀)に分けることができます。玉名の前期古墳としては山下古墳があります。全長59メートルの前方後円墳で、前方部には舟形石棺1基、後円部に舟形石棺1基と石棺の短辺両端に壷棺2基が検出されました。前方部石棺には1体分の女性人骨、後円部石棺には老年女性1体分と、老年男性2体と熟年男性1体分の頭骨と四肢骨が残っていました。壷棺には複数の若年男女の人骨がそれぞれ収められていました。後円部石棺内外から鉄鏃、鎗、鉄斧等が出土しています。・・・」とある。
山下古墳は、削平されたようだという事は知っていたが、「その痕跡でも・・・」と思ってここを通る度に気にしていたが、その念願が叶って満足のポタリングになった。
暑くなってきたので帰路を急ぐ。木葉交差点の温度表示器は34°を表示している。


12時に帰宅する。帰宅して昼から雨が降り出した。今日も無事だったことを天に感謝する。
熊本(自宅)27km→江田中道宝塔30km →熊本(自宅)
所要時間5時間(実4.5時間) 総計57km 走行累計49,935km

自転車で探訪した史跡・文化財等の記録です。一部山行の記録もあります。

コメント一覧

asotakadakedake1592
Re:佐藤誠さんへ ご教示有難うございます。近々、再探訪したいと思います。
情報の中に個人名がありますので、情報詳細を記録したうえで削除いたします。悪しからずご了承下さい。
「中道の宝塔」の情報有難うございました。自転車くま
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「肥後国の中世史跡・文化財」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事