私は東海女性職人グループ『凛九(りんく)』の代表だから、
いろんな人、
権威とか、老舗とか、企業とか、
活躍している人とか、
そういうところに
「なにかチャンスを」
と行くことがよくある。
私の凛九における役割はこれだ。
そんな時の反応ははっきり二つに分かれていて
①うちはそんな若手を相手にはしませんよ
②やる気があってこうして行動する心意気を応援しましょう
正直、伝統なんて世界は、①が多い。
根付すらほとんど知らない力のある人が、老舗でないと熟練でないとという反応で、悔しい思いもいっぱいしてる。それが普通の反応なんだと思う。老舗の、ブランド力ある企業のほうがそりゃ安心だもの。
でも、一方で、実績も経験もない我々に
「若い職人さんが育つから未来がある。
やる気があってこうして行動しているその心意気を応援しましょう。」
と、手を差し伸べてくれる人がいる。
凛九の周りにいてくれる人はみんなそういう人だ。
あんまりにもありがたすぎて、申し訳なさすぎて、
最初の頃はどう受け取っていいのかわからなかった。
いつもいつも、申し訳ないと思っていた。
なんなら、あんまりにも申し訳なさすぎて受け取れないとすら思ってた。
どうしたらいいのかわからなかった。
でも、私も成長したんだ。決めたんだ。
そういうありがたい申し出は積極的に受け取るって。恐れず、怖がらず、ありがとうございますって笑顔で受け取る。
そして、差し伸べてもらった手を忘れない。
もしも未来に、私に恩返し出来ることがあるなら、
そんなに嬉しいことはない。
伝統という世界の中で、
実績も経験も少ない私たちを面白がって手を差し伸べてくれる人がいる。
そのありがたさを噛み締めて、視線をそちらに向けるだけで、伝統の未来の見え方は大きく変わる。
そして、いつか①の人もこちらに振り向かせる。
さらに、私たちが耕した土壌にもっと若手の人も巻き込んで一緒にさらに面白い活動がしたい。
私たちは、未来を作るんだ!!