マーガレット
たくさんある花のうち、多分、いちばん好きな花。
在りし日のウチのマーガレット。
実家から挿し木をもらい、その後は挿し木に挿し木を重ねて、何とか絶やさずにいたけれど
5年くらい前に絶えてしまった。
ひとえに私の放置のせい。
……と、ちゃんと反省はしてる。
けれど、どうやらそうとも言い切れないようで
花フェチな母も、ガーデニング上手な妹も、何度か植えては数年で絶やしてしまうということがあった。
株がダメになるのかもしれない。私のブラックハンドのせいだけではないかもしれない。あくまでも希望的観測だけど。
白、濃いめの黄色、そしてグリーン。とてもシンプルな色合い。
丸いフォルムの愛らしいカタチ。
シュッと並ぶ花びらは凛として、美しい。
そんなマーガレットの作品を載せさせていただきます。
✻ ー ✻ ー ✻ ー ✻
こんばんは、azurです。
ナニカ別のブログが始まったような。
いつもと違う切り口で書いてみようかと思ったんですが
あかん。
続かん。
ずっと前にも、「お上品に攻めるブログ」と称して慇懃無礼な記事を書いた記憶がある。
本文が慇懃無礼すぎて、反動で()内の本音がいつもより無礼になってた。気がする。
昨夜から何度か記事を書きかけたんですけども
どうやら、私は今あまり心が前向きでないらしい。眠いからだけではなさそう。
なーんか グチグチいじいじジメジメ ヒネクレたようなヒガミったらしい話になってしまうので、
いっそ別人になってやれ。と、思ったんですけどね。
無理でした。
というわけで、結局いつもの感じになります。
今回は長いです。いつも長いですが、特別に長いです。お覚悟召されぃ。
✻ ー ✻ ー ✻ ー ✻
マルシェルさんに作品出品させていただいたので
それに添う記事を書いてみたいと思います。
手編み作品の販売を始めた年の夏に新作として編んだマーガレットのコサージュ。
「マーガレット3輪のコサージュ 白と優しいグリーン」です。
7年の間に少し仕様が変わりました。パッと見はあんま変わってないけど。
まず名前が変わった。 ←そこ?
「マーガレットの花とつぼみのコサージュ」と称していましたが、色違いを出品させていただくことになり、
「マーガレット3輪のコサージュ 白と優しいグリーン」にしました。
デザイン的には、3輪の花にガクを付けて、ガクの高さを変えて立体感を出すことにしました。
それと花の上下位置を変えました。
↓これがずっと以前に作っていたデザイン。
↑さっきと同じ画像です。
ま、ほとんど変わってないですな。
カラシ色の花芯がぷっくり可愛く、あどけない。
並ぶ花びらはシュッとして上品です。
グリーンは山葵色を使っています。優しく、少し落ち着いた印象の色です。
小さなつぼみがキュートです。
このコサージュとおそろいなつもりで編んだシュシュが、
↑こちら。
「マーガレットのシュシュ 白と優しいグリーン」です。
花はコサージュと同じ花。2輪付いています。
レースにも花びら模様を並べました。
↑上側レース。濃淡山葵色+白のミックス糸です。
私は勝手に癒やしのグリーンの糸と呼んでいます。優しく、穏やかで、ホッとする色合いなんです。
↑下側レース。
花びらみたいな模様を、上下レースで互い違いになるように編んでいます。
ま、ちょっとアレだよ。
私にはマーガレットの花びらに見えるけど、
天狗が持ってるウチワやん?と言われればそうだね似てるねと思うし
西洋貴族のご令嬢(あるいは諸葛亮孔明)がヒラヒラさせてる扇っぽいなと思わんでもない。
でも、せっかくマーガレット花が付いてますから、コレは花びらが並んでるのだと見てくださればと思います。 ←アツかけてます。
マーガレットのシュシュのレースは本当に迷って、今まで何種類か編んできたり 試作品もかなり編んではほどいたり 試行錯誤したんですけど
やっと完成形にたどり着くことができた気持ちです。
このレースはマーガレットの花とよく合ってると思う。
フリルも多すぎず少なすぎず、ちょうどいい感じ。
↑シュシュの裏側です。
ゴムのつなぎ目は、表側をモチーフでカバーし 裏側を小さな編地+店名タグでカバーしています。
作る側としましては、この小さな編地、万能選手のようにとってもアリガターイんです。
この編地の後ろ側に
・レースの編み始めと編み終わりの糸始末跡
・モチーフ縫いつけ糸の後始末跡
・ヘアゴムのつなぎ目
など、見えてはマズいシロモノが全部集まってるのですね。
だからこの編地は外さないでください。 ←イヤ誰も外さないだろう。
店名タグは邪魔なら外してくださってもOKですが。 ←イヤ外さないでほしいけど。
このシュシュと色違いで編んだのが、
と、
です。
まずは
こちら。「マーガレットのシュシュ 白と爽やかグリーン」です。
花芯を淡いレモンイエローにしました。さわやか〜
下側レースは白、上側レースには濃淡黄緑色+白のミックス糸を使いました。さわやか〜〜
さわやか〜〜〜 ←語彙不足か。
私はどちらかというと黄色寄りの緑色が好き。
ライムグリーン、山葵色、モスグリーン、そういう色が好きです。
灰緑、ピーコックグリーン、エメラルドグリーンも好きですけど、使う頻度が全然違うな。8対2くらいかな。
グリーンの糸は色種も量もホントたくさん使うので、かなり持ってます。フツーの人が聞いたら「・・・(果てしない無言)」になると思う。
それでも在庫がなくなってちょくちょく買い足します。
書い足すことができるのは幸せです。お金はかかるけど。
困るのが在庫が少なくなった糸が廃盤色だったとき。もう二度と手に入らないから、ものすごく焦ります。
代わりになる糸(色がよく似てる糸)を探して探して、似てそうな糸をアレコレ買ってしまう。 ←このとき、在庫がゴゴンと増える。
もっと困るのが、似てる色の糸が見つからないときです。焦りが解消されません。
見つからなければ、その糸を使った作品は二度と作れなくなっちゃうわけで、淋しい。
別の糸を使って出品となると、イチから色合わせを考えて全部作らにゃならんわけで、ものすごく大変。
今もグリーンは3色探していて、探しまくって、半分諦めている感じです。2色は何とか代わりが見つかりそうですが、1色はもうダメかもね。
ベストな色合わせで作れなくなってしまった作品は、いつまでも心残りになって、ココロの奥底からチクチク苛むのです。
あのときもっと買うといたらヨカッタんやん なんで買わんかったんよ
いつまでも思っちゃう。
ああそうか 廃盤色のバーゲンやったんか その数しかなかったんやな そらもうしゃあないな
って場合は諦めがつくけど、
コレで足ると思たんよな もっと買えたのに、廃盤になる前に買えたのに、
なんで買うとかんかったんじゃ ドあほの大マヌケめが。 (--〆)
いつまでもサイナむのです。
糸がないのですから同じ作品は作れず
で、同じモチーフを使って、仕切り直しとなるのですね。
私の場合
どうせイチから作るのだから、いっそ全然違うデザインにして、色も変えちゃって、パーッと別物にリニューアルしちゃえぇい。
と思うことが多く、
心機一転、アレコレ考えて 試行錯誤、時間(年月とも言う)かかって
3年経ってもまだ途中という
紫陽花シリーズみたいなことになる。 ←もうすぐ出来ると言い始めて1年経った、、、
ひとつの糸の在庫が切れるとき
後悔や淋しさとともに新たなワクワクが始まるのです。
↑裏側です。
作品の裏画像を載せていない販売者さんもいらっしゃいますが、私はできる限り載せるようにしています。
モノを買うとき、裏や内側などのオモテから見えない部分も、私は見るし 見れるものなら見たいと思うからです。
このシュシュとおそろいのコサージュが
↑こちらです。「マーガレット3輪のコサージュ 白と爽やかグリーン」。
花芯を淡いレモンイエローに、グリーンをピュアな黄緑色(ちょっと淡いめかな)にしています。
さわやか〜〜〜〜 ←しつこく言うと爽やかさが減る気がするな。
画像を並べながら、こちらの色合いの方が合わせる色を選ぶかもしれないなと思った。
シンプルではあるので、心配するほど限定的じゃないと思いますけど。
メインの花。花裏のガクがいちばん高い花です。
右側の花。
上の花とつぼみたち。
上の花にもガクは付いていますが、高さを全然付けていません。
複数の花を並べるコサージュの場合、ガクで高さを変えて立体的にするという方法を使うことが多いですね。たんぽぽのコサージュ、コスモスのコサージュ、苺のコサージュの花とか。
ガクじゃなくて、裏に大きさの違うビーズを付けて、花の高さを変えるというのもよくやります。桜のコサージュとか。もうすぐ出来る(と思う)紫陽花のコサージュもそうです。
多分だけど、どの花も正面向いてほしいなと思うからそうなっちゃうのかも。
横向きの花があってもいいんですけどね。
つぼみが横向きになるから、花は正面向きの方がいいと思い込んでるのかもな。
コサージュの裏側です。
同じ大きさの円形編地を2枚作り、1枚にはモチーフを縫いつけ、もう1枚にはブローチピンと店名タグを縫いつけます。
2枚を重ねて接着剤で貼り合わせ、周囲を巻きかがりで縫い合わせています。
土台は、布(フェルト)を使うという方法もありますね。専用の道具があれば、編むより切る方が早いと思う。
非常に楽ちんそうなので憧れますが、私は頑なに編んでいます。
・色の問題。
糸と同じ色のフェルトは、なかなかない。
土台を葉っぱと同じ色にしておけば、花びらの間や花と花の間などから土台がチラ見えしても、あんまり目立たない(多分)。
なるべく見えないように配置しますが、見えちゃうこともアルアル。
まあ、コレに関しては、目立たない色の布を選べばいいんではという解決方法がありますね。
・切るという問題。
円形に切る道具はあると思う。調べたことがないのでよく知りませんが。
けれど、三角、俵型、台形などの土台を使うことがあるので、その場合は自力で切らにゃアカンことになります。
私は布を切るのが苦手です。
直線部分はまだいい。問題は曲線です。
俵型のくるっと丸いところとか 三角形・四角形の角を丸くしたいとか ←角は丸い方がゼッタイいいと信じている。
むりむり〜 (つд⊂)エーン
ギクシャクな曲線になるのである。
おまけに同じの2枚要るやん? ギクシャク具合を合わせんとあかんやん。
むりむりむり〜 (TдT)
切り直しに切り直しを重ねて小サイズにしてしまう。役に立たない。
切る練習をするという方法もありますが、美しい曲線に切ることができるようになるまで修業を重ねるより、布土台を諦めてサッサと編んだ方が早いです。
・縫い合わせるという問題。
編地は編み目がありますから、編み目同士を針で貫いていけばよろしい。自然と等間隔の縫い目になります。
でも布は何の目印もありませんから、感覚だけで等しい間隔の縫い目にする必要がある。シャレではありません。
コレが疲れる。
編み目縫い合わせだったらナニも考えずに済む。
布の場合は、布と縫い糸が完全に同じ色というわけになかなかいかないので、余計に縫い目が目立ちます。
編地は完全に同じ糸で縫い合わせるので、非常に目立たないのです。ナニも考えずに済む(再)。
貼り合わせるだけって方法もあるけど、、、
私、そこまで接着剤に信を置いておりません。各種接着剤メーカーさんにケンカ売ってるわけじゃないけど。
接着剤って、月日が経ったり 保管環境や保管状態(特に湿気だよね)の関係とか、まあ、外的要因で保たないことがある。と思う。 ←ケンカは売っていません。
だから端を縫い合わせるという行為は必要だと思うのであります。
……と、まあ、いろんな理由(言い訳)があるのですが
今更、別方法にしたくない。 (・∀・)
コレですな。
仕様を変えたら、全部作り直さんとアカンやんけ。
そんなことするくらいなら、延々と続く細編み地獄に耐えた方がずっと楽です。
色違いシュシュのもうひとつは
「マーガレットのシュシュ こげ茶色とベージュ」です。
私はとにかくこげ茶色が好き。
ナンでもカンでも、真っ先に目が行くのがこげ茶色。服もバッグも靴も帽子も、身につけるような物は一も二もなくこげ茶色。
大昔は、こげ茶のセーターにこげ茶のスカート、こげ茶のパンストにこげ茶の靴、こげ茶のバッグを持ち、こげ茶のバレッタを髪に飾り、
白いパールのネックレスをする。
あるいは、真紅の薔薇のブローチを襟元に付ける。
というような格好が好きでした。
コゲチャ星からやってきたコゲチャ星人である。
コゲチャ星人はどうやら高校生だった頃に地球にやってきたものと思われる。
友人Mちゃんがこげ茶色の似合うオトナな感じの子で、憧れたのがきっかけだった。
オトナな感じのわりにぽわわんとおっとりさんなMちゃんは、私のココロの癒やしだった。
何か間違えてもぽわわんと包みこんで許してくれる、そんな包容力と安心感があった。
まあ、ナニカに固執するキッカケなんてモノは、私の場合、本当に些細なことなんであります。
色としては淡い青紫がいちばん好きですが、大昔の彼氏の好きな色で、その色の服を着ると喜ばれ、嬉しかったので。というだけのこと。
彼氏が赤好きならきっと赤のオンナになってたろうし、ドドメ色が好きだったならドドメ星人になっていたでしょう。
コゲチャ星人は思います。
大好きなマーガレットの花をこげ茶色のシュシュに飾ったら、それはそれはもう
見てるだけでシアワセ❤(ӦvӦ。) に違いないぞ。
有頂天になって、るりるりららら〜んになること間違いなし。
作っただけで幸せ。
完成画像見てるだけで大満足。
テンション爆上がり。
そういうノリで編んだシュシュです。
売れたら、もっと幸せですけどね。 (・∀・)
裏側です。
互い違いに並んでいるレースの山が、2重にして髪に結んだとき、綺麗にヒラヒラ表れると思います。
こげ茶色+ベージュのシュシュとおそろいに、と作ったのが
こちらのコサージュです。
「マーガレット2輪のコサージュ 白と濃いめグリーン」です。まんまのネーミングですな。
同じ仕様の色違いばかりではつまんないと思ったので、小さめサイズな2輪バージョンも作ってみたわけです。
私がよくやる手段です。
グリーンは鮮やかめのモスグリーンを使いました。
シュシュの飾りモチーフの花のガクと同じグリーンで、ソコがおそろいという理由なんだけど
残念ながら、シュシュの飾りモチーフのガクは、花に隠れて見えない。
説明しないとおそろい感がわからないという事態になっています。
爽やかバージョンも綺麗だけど、私はどっちかというとカラシ色の花芯の方が好きだな。
多分、こっちの方がこげ茶色とよく合うと感じるからだと思う。
裏側はこんな感じです。↑
土台が小さいと本当に楽です。 ←同じ編み方を延々と続けるのが苦手。模様編み好き。
でも、土台は細編みだけで編む方がいい。編地がしっかりするし、モチーフもしっかり縫い付けられるし。
別デザインのマーガレットシリーズもあります。
「マーガレットの花とつぼみフリンジのコサージュ」。
エレガントな大輪とキュートなつぼみのコンビネーションが楽しいです。
白と抹茶色の色合わせがクラシカルですね。
おそろいのシュシュ、「マーガレットの花とつぼみフリンジのシュシュ」。
銀ラメ入りの糸と白の幅広なレースに、コードをリボン風にまとめて、花と一緒に飾りました。
ロマンチックなシュシュです。
色違いはピンクバージョン。
お客さまのご希望で色を変えて編みました。
片方のつぼみの白がアクセント。
淡い色のミックス糸で編んだ花、思った以上に可愛らしかった。
✻ ー ✻ ー ✻ ー ✻
何度編んでも、本物の美しさには届かない。
けれど
いつまでも愛らしく咲く花、色遊びの楽しさ、サイズ感や配置を変えたり 他の花と合わせたり
ツクリモノの幸せは確かにある。
ありふれた日々 胸に花を飾ってみてほしい。
いつもの買い物、会社や学校へ通う道、髪に飾る花を選んでみてほしい。
なんてことのない日常のひととき
少しだけ、その心を照らせますように。
特別な出来事がなくても、幸せやワクワクを感じていいと思う。
少しだけ、そのお手伝いができますように。
長らくお付き合いありがとうございました。
今回はこの辺で。
またお会いできますように。