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永遠の聖母子像 サン・ロレンツォ聖堂 フィレンツェ

2020年1月訪問 イタリアからコロナがなくなるまで書き続けます。

 

 ★永遠の聖母子像 新聖具室 サン・ロレンツォ聖堂 フィレンツェ

 

『君主の礼拝堂』から、『新聖具室』に移動しましょう。

ここには『ミケランジェロ』の彫刻がたくさんあります。

この部屋は、3面の大理石の面と大理石が張られていない面があります。

そして大理石が張られていない面には『ミケランジェロ』の

有名な彫刻で、『聖母子』があります。

 

 

この中央にあるのが『聖母子像』(1521年)です。

この『マリア』の表情は何か不安げで、憂いに満ちています。

我が子が十字架にかけられて犠牲になることを予感しているかのようである。”蛇のように”体をくねらせた姿からは、我が子を自分だけのものにしたいという独占的な愛情が感じられる。子のポーズは、同世紀の画家や彫刻家によって模倣され、無数のヴァリエーションが生まれた。(公式ガイドブック)

 

この構図は、この彫刻だけではなく絵画でもたびたび使われています。

 

 

それにしても『マリア』に比べて『キリスト』ムチムチして大きいこと。

 

そして両側には、『メディチ家』の守護神が置かれています。

それぞれ作者が違っていますが、『ミケランジェロ』の弟子たちです。

右側が『聖コマス』(1537年)『ジョバンニ・アンジェロ・ダ・モントルソリ』

左側が『聖ダミアヌス』(1531年)『ラファエッロ・ダ・モンテールーポ』

両方の作品とも、髪の毛やひげの細部、衣服のしわや質感が見事に表現されています。さすがに『ミケランジェロ』の弟子で、この頃は協力者として活躍していた人たちですね。

 


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