2019年10月訪問
nseur
そのころのバレリーナの地位 ドガ特別展 オルセー美術館 パリ
"Deux hommes et danseuses" (11876-1877) モノタイプのパステル
イレール・ジェルマン・エドガー・ドガ(1834~1917)
『ドガ』がこの作品を描いた19世紀後半、バレリーナたちの地位は
あまり高いものとは言えませんでした。
むしろ、トップバレリーナになるよりも、お金持ちのパトロンに見いだされて、
生活を援助してもらうことのほうに重きが置かれていました。
" Le Foyer " (1876-77) 黒インクのモノタイプ
バレー公演のロビーの光景です、
ダンサーとパトロンがロビーで談笑しています。
ダンサーたちはこうしてロビーに出てパトロンに見いだされるのを
待っていたのかもしれません。
「モノタイプ」とは版に直接絵を描きその上に紙を置いて圧力をかけたものです。
この方法だと1枚しか作品ができません。
私は『ドガ』のモノタイプが好きです。
この心の隙間に風が吹くようなテーマによく合っています。