2021年6月訪問
たけだけしい雄鶏の蹴爪をご覧あれ ミネアポリス美術館
日本絵画の名品 伊藤若冲 サントリー美術館
『伊藤若冲』(1716~1800)
この画像は、先日ご紹介した作品の四扇目から六扇です。
『若冲』の絵は鶏の専門家から言わせると、あまり正確ではなく
写生画の一人者の『円山応挙』のほうが鳥類学的には正確だそうです。
《鶏図押絵貼屛風》江戸時代 18世紀 六曲一双 紙本墨画
しかしこの雄鶏の猛々しい体つきを見てもらいたいです。
鶏は私たちのイメージとは違いとても戦闘的な鳥です。
私はフィリピンセブ島に住んでいます、フィリピンではほとんどの町に
「闘鶏場」があります、休みの日にはたくさんの人たちが集まります。
勿論お金をかけます、身を持ち崩す人もたくさんいます。
蹴爪にナイフをつけて相手の鶏が死ぬまで戦わせます。
勝った鳥はそうです六扇目の雄鶏のようなポーズをとります。
雄鶏のどや顔です。本当に笑ってしまいます。
『若冲』の描く鶏には彼の暖かいまなざしが注がれていますね。