2021年3月訪問
★新しい時代の息吹 佐藤忠良 彫刻の森美術館 箱根 神奈川
前回『佐藤忠良』作『マント』をご紹介しましたが、
今回は、『若い女』(1971)をご紹介します。
このお作品のモチーフは若い女がジーパンをはいて上半身は裸です。
1971年と言えば、『ジーパンとコカ・コーラ』の世代の絶頂期です。
私もインディゴに染められたデニムに足を通したのはこの少し前。
『リーバイス』派でした。
つまり、『忠良』はいち早く時代のトレンドをとらえてそれを表現したのです。
また、この時代『ウーマンリブ』といわれた新しい女権拡張運動が生まれ、
活発に活動をしていたという背景もあり、彼の描く女性も生き生きして、
実に堂々とした形に表現されているのではないでしょうか?
とてもしなやかで、力強いそんなメッセージを私に伝えてくれるのです。
また、彼は文化功労章に決まった時「職人に勲章は要りませんから」
といって、厚労省を辞退しました。
近い所では杉並区役所の前に彼の作品がありますので、
お近くの方は是非一度ご覧ください。