★三神庫 想像の像 蟇股 獏 牡丹 東照宮 日光 栃木県
昨日は、『表門』の『阿形、吽形の仁王さん』について書きました。
その際に『蟇股』について少し触れました。
『蟇股』とは梁などに設置して上からの加重を分散させるためにした側が広くなっている部材のことらしいです。ここにも職人さんの知恵と技術が生きているんですね。
分かりますね、上の画像でいうと龍の彫刻が施された逆ワイの字の部材ですね。
そしてその部材にまで、美しい彫刻を彫りこんでいく本当に素晴らしいです。
柱の一番上の部分に取り付けられている像のような彫刻の正体は、『獏』ですね、想像上の動物ですね。
そしてその間の配されているのは『牡丹』です。
さて次は『三神庫』の屋根と梁の間に取り付けられた彫刻です。
『三神庫』とは下神庫・中神庫・上神庫と呼ばれる奈良時代の正倉院の校倉造で建てられた倉庫ですね。
その『上神庫』の妻に取り付けられているのが『創造の像』です。
この像の原画を描いたのは『狩野探幽』は江戸時代の狩野派の絵師ですね。
ところがこの時彼は実際の像は見たことがなかったんですね、像と言えば『シャム』タイにはたくさんいて、日本とは関係が深かったので、情報は伝わっていたのだと思います。
もう少し近くによって見てみましょう。
二匹はかなり違う形をしていますね、銀色に光るほうは像というよりは上の画像で見た『獏』に近い形をしているように見えるんですが。どうでしよう。
江戸時代の職人の技、技術、創造性、芸術性どれをとってもとても素晴らしいです。
感動!