地理的にもシャンゼリゼ大通りがこのコンコルド広場で、チュールリー公園につながります。それではチュールリー公園に移動しましょう。
チュールリー公園に入ったらまずセーヌ川寄りに高くなったところがあるので、そこに行ってみてください、眺めがいい場所なんです。
(2022年11月撮影i-phone 11pro)
まず、正面にはコンコルド広場があります、その先には凱旋門が見えます、そして左側には先ほどのアレクサンドル3世橋そしてまたその先にはエッフェル塔が見えます。天気のいい日や夕暮れ時はシャッターチャンスです。
セーヌ川に平行に建てられている建物がありますが、これがオランジュリー美術館です。ちょっと変わった形をしていますよね、温室のような。
それもそのはずこの建物元はチュールリー宮殿のオレンジの温室だったんですよ。だから名前はオランジュリー美術館。
横から見ると半分は温室のようですね。
(2018年10月撮影 canon eos)
しかし東西に立てられてファサードはとてもいかめしい、ギリシャ式建築を彷彿とさせるような作りになっています。それもそのはず、この両ファサードを作ったのはルイ・ヴィスコンティ(1791-1853)なんです。そうですあのルーブル美術館の改築の総監督をした男です。
(2018年10月撮影 canon eos)
オランジュリー美術館の魅力は何といってもモネの《睡蓮》の連作です。壁一面に《睡蓮》の連作が展示されています。これは、1921年に、隣接するジュー・ド・ポーム美術館とオランジェリー美術館は共に企画展用の国立博物館に割り当てられることが決まっていたのでした。
そんなときも時、クロード・モネが着手していた《睡蓮》の連作の展示用に「自然光の差し込む明るいパノラマの展示室」という要望が本人から上がりました。
このモネからの要望に、彼の友人であった当時のジョルジュ・クレマンソー大統領(1841-1929)が、モネの要望に応え、建築家カミーユ・ルヘーヴルに設計を依頼して、「睡蓮」の専用美術館を造ったのです。
(2018年10月撮影 canon eos)
そして1927年モネの作品を入れる美術館となりました。これがこの美術館とモネの深い深い関係なのです。
(2018年10月撮影 canon eos)