★洗礼堂の北側の扉だけはアンドレア・ピサーノが作った 大聖堂付属博物館 フィレンツェ
『ジョバンニの洗礼堂』には、南・北・東側に扉があります。
北側の扉は、前にお話したとおり、『ギベルティ』と『ブルネレツキ』がコンペティションでしのぎを削り『ギルベルティ』が勝利して制作権を得ました。東側の扉は『ミケランジェロ』が天国の扉と絶賛しました。
南側の扉は『ギルベルティ』が制作に着手する以前にここに設置されていました。
現在の、『ジョバンニ洗礼堂』の扉はレプリカで、これからお見せするのが、本物です。『大聖堂付属博物館』にあります。
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それがこの扉です。
この扉を制作したのは『アンドレア・ピサーノ』(1290頃ー1348年)という、イタリアの彫刻家で、建築家でもありました。
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部分を切り出してみました、とても素晴らしいですね、シャープな感じがします。
1336年に『ジョバンニ洗礼堂』の扉として完成しました。『洗礼者の埋葬』と名付けられています。
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続いて、これが、『ギルベルティ』がコンペティションを制して作成した北側の扉です。
『ピサーノ』的作風にのっとっているような感じです。
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これが『天国の門』のオリジナルです。前の2作と比べると違いは歴然ですね。
この彫り物にして、遠近法がしっかりと利用されているのには驚きます。
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1枚を切り出してみました、びっくりするほどのリアルさと、動きの見事さ、素晴らしいです。
また明日も芸術の密林をあなたと探検しましょう。