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旅の形 その26 美術史美術館 フェルメール


フェルメール「絵画芸術」 

 ウイーン
 美術史美術館 その2 フェルメール

 美術史美術館にもフェルメールがあります「絵画芸術」です。この作品は1666年ごろに書かれたとされています。フェルメールが大変愛着があったのか、生涯売却しなかったそうです。

 その作品には様々な解釈があります、ここには二人の人物が描かれています、一人は画家、そしてもう一人は画家がキャンバスに向かっているので、モデルだとわかります。
画家は後ろ姿なので誰だかわかりません、フェルメール自身なのでしょうか?ワクワクしますね。
モデルは若い女性で、ギリシャの競技者がかぶるような冠を載せています。手には楽器と本を持っています。
 右からの光が女性を照らしています、しかし表情はあいまいで、この絵からはあまり感情は読み取ることができません。

 この時代ヨーロッパは「ハプスブルク家」が大きな力を持っていました。その力はネーデルラントにも及んでいました、ネーデルラントはその頃カソリックの腐敗に対して起こってきたプロテスタントが北部では強い力を持っていました、しかし南部ではスペイン「ハプスブルク」が支配していました。
壁にかかっている地図に裂け目がありこれはそのせいではないかと指摘する学者もいます。
フェルメール自身はプロテスタントからカソリックに改宗しました、その頃のデルフトではフェルメールはかなり苦労したのではないかと考えられます。
 この頃、ヨーロッパは教皇と、新教徒が長きにわたり激しい戦いを繰り返していました。

 絵画芸術に戻りますフェルメールの死後妻がこの絵を手放します。その後の絵の行方はよくわかっていないそうです、1813年にふたたびこの絵は姿を現します、しかしこの作品はフェルメールのものではなく、「ピーター デ ホーホ」の作品であると思われており実際その署名もあったそうです。
 1860年ごろようやくこの先品がフェルメールのものとして戻ってきました。
とても興味深く、興味が尽きません。どなたかもう少し深い話をご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

#ウイーン #美術史美術館 #フェルメール #ハプスブルク家 #絵画芸術 #デルフト

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