ピアノの鍵盤は、どれも同じに見えて、よくよく調べてみると、ほんの少しずつ異なることがわかります。
例えば、スタインウェイ&サンズやベヒシュタインの黒鍵は、国内メーカー製グランドピアノの黒鍵より、若干細く見えます。
(スタインウェイの鍵盤)
画像転載元サイトはこちら→ 黒鍵の大きさって違うの?:スタインウェイ、中古ピアノなど色んなピアノのあるお店:So-netブログ (ss-blog.jp)
黒鍵の形状違いによる目の錯覚かな?と思っていろいろググって調べてみると、ヤマハの黒鍵打面幅は、約9.6mm、スタインウェイ&サンズの黒鍵打面幅は、約9.4mmという調査結果もあり、確かに実際細く作られているようです。
黒鍵は下に向かって太くなる台形で作られていますが、白鍵との隙間の広さによって受ける印象も異なります。また、スタインウェイの黒鍵は、角の面取りも他メーカーよりシャープに取られている印象があり、他メーカーの鍵盤より細く感じるのかもしれません。
黒鍵が細いから弾きにくい、ということは実際にはありません。身長が高く、指が太めの西洋人男性には、このほうが弾きやすいのかもしれません。また指が細い人にとっては、ヤマハやカワイの鍵盤の方が、案外弾きやすく感じるかもしれません。
実際ショパンが活躍していた時代のピアノは、現代のピアノ鍵盤より若干細く作られていて、オクターブまでの距離も今より3mmほど短かったそうです。音量は現代のピアノよりだいぶ小さかったようですが。
ちなみに、スタインウェイの黒鍵の長さは93mm、ヤマハ黒鍵の長さは95mmとのこと。
(ヤマハのグランドピアノ)
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