ATARI MUSIC STUDIO

ピアノを中心に様々な曲を編曲・演奏します。ブログでは音楽関係のつぶやきを中心に書き込みします。
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ベートーベンと、彼が生きた時代(その2)

2021年03月22日 | 日記

西洋音楽史において、18世紀から19世紀までのクラシック音楽の変遷が、クラシック音楽の歴史全体の8割を占めるといって過言ではなく、なかなか興味深いことがいろいろあります。今回は、そのあたりのお話です。


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まず、クラシック音楽全体について、ざっと簡単に時系列で並べると、16世紀のバロック音楽に始まり、18世紀の古典派、19世紀のロマン派、20世紀以降の近代音楽へと続きます。
16世紀以前にも各地域の民族音楽や教会音楽などが存在していますが、ここでは割愛することにします。


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日本の歴史をこの軸に当てはめて考えてみると、結構面白いと思います。
ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデルが活躍したバロック音楽の時代は、徳川家康が天下統一を果たし、江戸幕府による武家政権支配が始まる頃にあたります。NHKの大河ドラマ「真田丸」の時代ですね。

ベートーベンが活躍した時代は、国内統一を果たした日本で豊かな江戸文化が花開いた時期にあたります。10代将軍、徳川家治の時代ですね!
「ベートーベンは18世紀古典派の作曲家」と記憶するより、「ベートーベンは江戸時代の人!」と覚えるほうが日本人には親しみやすいかもしれません。地球上のまだどこにも、飛行機や鉄道などない時代です。もちろん、インターネットはないですし、電話すら存在していません。この頃はまだ電気が使えないのです。

ショパン、リストが活躍した19世紀ロマン派時代は、江戸幕府が戊辰戦争によって崩壊し、日本が明治時代へと突入する頃にあたります。

当時ドイツは神聖ローマ帝国ケルン大司教領でした。
日本は、元々仏教または無宗教の人が多いので、宗教のことをあまり気にする方はいらっしゃらないと思いますが、ヨーロッパでは、キリスト教のローマ・カトリック教会とプロテスタント新教との抗争がずっと以前からすさまじく、特にドイツは宗教改革運動の中心地でした。
宗教改革というと、キリスト教信者同士のけんか、衝突と捉えがちですが、実際は宗教支配を目論む国家間の利害抗争です。

ベートーヴェン一家はボンのケルン選帝侯宮廷のお抱え歌手の家系で、ベートーベンはそんな音楽一家の長男として生まれています。当然ベートーベン一家はカトリック教徒です。

「なんだよ!小さい頃から英才教育受けてたんじゃねーか!結局ボンボンかよっ!」

と思われた方もきっといらっしゃると思います。
が、実際はちょっと違っていたようです。
次回はベートーベン本人にフォーカスしてお話してみたいと思います。



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