ななころびやおき

おっちょこちょいで好奇心旺盛なアラフォー主婦の七転び八起きな日々

初心

2012年07月03日 | 朗読
久しぶりに私の朗読がチームソラミミブログ『V・I・P』にアップされております
今回は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読みました。

これを読もうと思ったきっかけはある人の「朗読は読んでいない所にこそ思いを込めなければいけない。』という言葉でした。
どういう意味かというと、この作品の冒頭の”玉のように真っ白な”という言葉を口に出すとき、本当に玉のように真っ白だと思っているかという事です。
その気持ちが始めにあって、玉のように真っ白でという言葉を口に出そうとする。
そのとき、人は必ず息を呑むんだそうです。
そうするとそこには間が産まれます。
それこそが、読んでいない所に込めた気持ちなんです。

それを聞いて私はふと気付きました。
演劇でもセリフはあくまでも書かれたもの。
それをきちんと伝えるには、裏にある気持ちが大切なんです
気持ちの無いセリフは、ただの言葉になってしまうから。

それと同じように朗読も、どんな場面なのかを頭で考えてイメージを膨らませた物を言葉にのせて伝える。
そうしないと聞いている人には、誰が読んでも同じになってしまいます。
だから自分なりのイメージや思いをきちんと言葉にのせる事、それが大事

なんかそれを聞いたとき、頭を殴られた気持ちがしました。

私は今まで演劇の何を学んできたんやろう
結局は初心を忘れてしまったんやなあ。
表現はしようとする物じゃなく湧き出るものなんですね

何ともマニアックな話でゴメンナサイ
そんな苦悩も含めて今回の作品を朗読しましたので、是非聞いて頂けると嬉しいです

それから、おしゃべり集団チームソラミミの今年の朗読ライブが9月29日(土)に決定しました
現在メンバーで内容や時間などについて、日々協議しています。
現時点でお伝え出来るのは日程のみですが、決まり次第ソラミミホームページ等々でお知らせしますので、是非私達の生の声を聞きに来てください。