L'Oiseau bleu ~晴れ時々雨~

日々楽しく過ごそうと思いつつ、人と飼い犬に振り回される日々。

贖罪の奏鳴曲

2016-11-12 23:08:24 | BOOK
中山七里さんの本は一時

「さよならドビュッシー」を皮切りに「おやすみラフマニノフ」などいろいろ読んだけど、

「カエル男」のグロイ内容と、苦手な描写などでダメージを受け、

しばらく遠のいてたら


こちらを読んで、そんな自分が愚かしい。

確かに今回も苦手な描写があったり、ちょっと後味悪いんだけど、

冒頭の死体遺棄の描写が最後にこうかかわってくるのか!と膝を打ち(浜村淳ではない)

帯に書いてあった最後のどんでん返しはホント見事。

悪徳無敗の弁護士が実は昔すごい事件を起こしてて、冒頭で死体遺棄。

それ見たらもう絶対犯人きまってるやん!と思いつつ、でもどんでん返しの内容らしいし。

もだえながら読んでました。

帯にああいうこと書いたらあかんよね。先入観もってしまう(´,,・ω・,,`)

ただの事件ものではなく、実際にあの事件をもとにして書いてるんだろな。とかいう描写もあったり。

なかなか贅沢な内容でした。

話に出てくるベートーベンの熱情。

そんな簡単に弾けるようになるもんかいな?という疑問はあるけどね。