四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
山ミーティング
「低山小道具研究家」の森氏と「四季の山を歩き、思い、創造する。」アクシーズクインが定期的に行っている山ミーティング。
今回の舞台は高尾の某所。
普段通り過ぎてしまいそうな脇道を調べるのが今回のテーマであり、脇道にそれて行ける所までたどるのが流儀。
ハイキングコース以外に、このエリアにある神社などに寄り道するだけでも十分に楽しいのだが、ちょっとした踏み跡をたどってそれがどこに続いているのかを確かめるのもなかなか楽しい。
ただ、ほとんどの場合民家の庭先に出たり、崖の手前で踏み跡が途切れていたりで都合よくハイキングコースに合流したりすることはない。
それでも、地図とコンパスを頼りに現在位置を確かめながら脇道を歩くのはちょっとした冒険気分が味わえる。
頑張ったわりに見返りが少ないのが脇道調べの常ではあるが、簡単においしい発見があることもある。
ねらいどころは巻き道。
低山の無名の山頂をわざわざ登る人も少ないと思うのだが、たとえそこに巻き道があっても巻かずに登ってみると、山頂の外れにひっそりとベンチが設えてあったりするものだ。そしてそのまた奥に何やら隠れ家的ベンチが見つかったりすることもある。
わざわざ登る人も少ないのだから、こういう場所では大抵のんびり過ごすことができる。
さて、今回の我々の脇道調べも行き止まりだったり、民家の庭に出たりでこれと言った収穫はなかったが、先日発見した支尾根の休憩処に立ち寄り料理を楽しむことにした。
脇道調べが終わり、山の中は急に冷え込んできた。
こんな黄昏時に山の中で暖かい料理をつまみながら、月が出るのを待つのもなかなか趣がある。
そこで少しの酒でも口にすれば自然に話も弾む。
話が弾み脇道にそれながらもいろいろと道具の話は尽きないのであった。
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