四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
5月26日の「ハカマスカートで凌いでみる」の様子。
多くのハイカーでにぎわう土曜の朝の高尾山口駅に続々とシノラーが集まった。なかには家からハカマスカートで駆けつけるシノラーもいて頼もしい限り。シノラー全員にハカマスカートを穿いてもらい、いざ!記念写真(笑)まずは、普段絶対に記念写真など撮ることのない高尾山口駅の改札前でパチリ。
いよいよ始まったハカマスカートでのシノギング。
・・・と思ったが見事な鳥居があったのでここでも一枚。・・・なかなか進まない。
甲州街道から金毘羅尾根に入りしばし鬱蒼としたハイキングコースを凌ぐ。
見晴らし台までの足慣らしで感じてもらえたと思うが、ハカマスカートは歩幅も十分に取れるし段差も難なく超えられる。それに何より涼しい!男性シノラーの誰もが感じている、スカートを穿いて公の場を歩いているという恥ずかしさや気まずさ?をこの涼しさが吹っ飛ばしてくれたとこでしょう。
一行は一号路に合流して高尾山の観光尾根を闊歩。ハカマの団体をチラチラ見る人、ジロジロ見る人、思わず声をかける人、いろいろな反応が面白い。
侍にでもなったような気分で歩いていると茶屋があるので団子でも食べることにする。
十一丁目茶屋さん、ありがとうございました。お騒がせしました!
な、なんとここで、ハカマスカートを穿いたシノラーに遭遇!このイベントの参加者でもなく仕込みでもない、本当のハカマスカートのシノラーさん。そのうち一緒に凌ぎましょう。一行は山門をくぐり石段と灯篭の参道を突き進んで高尾山の山頂へと向かった。
いつもは山頂にはこだわらないシノギングだが、今回は記念写真のために山頂にこだわってみた。
ここまではまるで修学旅行の様な、顔が緩みっぱなしのシノギングだった。ここからハンモックの森までは支尾根を下る。さっきまであんなに賑やかだったのに、ここにはシノラー以外誰もいない。湿った日影の尾根を地形図を片手に凌ぐ。
ハンモックの森で昼休憩。このシノギングでハンモックの持参を呼びかけたわけではないが、みんなが当たり前のようにハンモックを張る。ストラップに「凌」手ぬぐいを掛けてシノイデルのサイン。ここでは余計な言葉はいらない。
昼寝をしたり、お互いのギアをチェックしたりしているとあっという間に出発の時間。これから初めての尾根を下る。50度の方向だ。
フミアトは無い。うん?この尾根はほとんど人が歩いていないな。蔓と棘と根っこと藪が続く、久しぶりの凌ぎ甲斐いのある尾根。
林道とクロスするところは堀切のように尾根が分断されてちょっとした崖になっている。確保無しでは降りられないのでお助けロープを出してひとりひとり慎重に凌ぐ。ハカマスカートはこんな時でも意外と視界を確保できるのだが、枝には簡単に引っかかってしまうので、崖を真剣に凌ぎながらもスカートがめくれて恥ずかしい姿になる男性シノラーの姿もあった。これぞシノギングというところか。
全員安全に崖を凌いで残りの尾根を下るが、蔓と棘と根っこと藪がしつこい。結局尾根の末端まできっちり凌がされた。
しかし、凌ぎはまだ終わってはいなかった。野原に出てからバス通りに出るまで、見晴らしはあるのに出口が見つからず、あっちに行ったりこっちに行ったり。まったく、12人の侍があっちに行ったり、こっちに行ったりだ。
前半は修学旅行気分、後半は凌ぎ度数の高い今回のシノギングだったが、ハカマスカートはマジ凌ぎでもその役目を果たすことを皆さんにも感じてもらえたことでしょう。
皆さんと一緒に楽しく凌ぐことができました。また一緒に凌ぎましょう。
ハカマスカートの足回りにはトレランシューズ+クナイ、クナイショートはもちろん、サンダルや足袋もお薦めです。
参加者の皆さんのコーディネイトもとても参考になりました。ありがとうございました。それではまた!
6月のシノギングは甲府SUNDAYさんへの出張シノギングと「雨を凌ぐ」の2回です。
皆さんの参加を心よりお待ちしています。

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