四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
前道志の山を地図読みハイク
駅からのアプローチも比較的楽で、そこそこ登り甲斐のある前道志の山々。
その中でも人気のある高畑山と倉岳山を地図読みで歩いてきた。
鳥沢駅で下車し、のどかに広がる畑を見ながらしばらく歩くと取り付きの尾根が見えて来る。
低山好きにはたまらないシチュエーションである。
低山の尾根の取り付きは大抵藪と急斜面だがここも例外ではない。
今日のクライマックスが早くも目の前にある!
しかし冬枯れの藪は夏のそれに比べたら大したことはない。
しばしの急登をこなして気持ちの良い尾根に立つ。
ここから高畑山へ南に尾根を詰めて行く。
現在地をチェックして次のチェックポイントを決めてコンパスを合わせる。
地図読みのこの作業がこりゃたまらん。
グローブやらツユハラヒの新作やらの開発品の具合を確かめながら歩く。
何度かアップダウンを繰り返しながら標高を上げ、急斜面を詰めると930m圏で登山道に合流する。
良く踏まれた登山道は硬く、ふかふかの尾根道に比べるとまるでコンクリートのようだ。
一息の登りで山頂に立って少し早い昼休憩。
クマ鈴を鳴らして団体さんがやって来た。
ここで宴会かな?楽しそうである。
峠へと続く主尾根はなだらかで、南斜面の陽だまりが気持ちいい。
一旦峠へと下った後、登り返して倉岳山へ。
人気の山なのだが山頂にはひと組のハイカーが休んでいるだけだった。
ここからは再び地図読みをしながら北西に尾根をたどって下山する。
尾根は低い方に向かって枝を広げるので地図読みは登りよりも下りの方が実は難しい。
なかでもだらっとしたなだらかな尾根は現在地を見失いやすく、ルートを間違えやすいので注意が必要だ。
下の写真は今回のルートで一番難しかった尾根の分岐を下から見たところ。
上から見てもだらっとしていて分かりにくい。
こまめに地図と周りの地形を比較してコンパスを合わせるのが現在地を見失わない最善の方法だろう。
あとは自分を信じる(笑)。
例えば目の前に尾根が分かれていて、一方は日当たりが良く明るいはっきりした尾根で、もう一方は籔っぽくて見通しの効かない暗い尾根だったら誰だって明るい方に行きたくなる。
そんなときにコンパスが暗い方をさしていたらその通りに進める勇気(笑)も必要だ。
さて、難しい分岐を過ぎて一安心。
西に谷筋を通る登山道が並走しているはずなので、なるべく緩やかな傾斜を読んで降り登山道に出る。
こんな冬の低山歩きに快適なのがAXESQUINのシノビ。
独特の股引パターンがストレスのない動きを作りだし、肌面はウールで温かく透湿性に優れる生地は汗を積極的に外へ放出。
状況によってAXESQUINのツユハラヒを併用すれば、真冬の歩きはじめの寒さや冷たい風を効果的に防ぐことができる。
登山道を北に行くと鳥居の朱色も鮮やかな山の神がある。
今年も山にお世話になることをお祈りして鳥沢駅へと帰った。
【告知】
2月15日のハイキングイベントでは地図読みの基本を丁寧にお教えします。
定員にはまだ若干の余裕がありますので興味のある方はお申込み下さい。
詳しくは1月17日のブログをご覧ください。

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