幼少期に音楽を聴いて感動して泣いた記憶は皆さんはありますか？僕が最初に記憶に残っているのは妹が弾くピアノで聴いたドビュッシーの『沈める寺』です。小学生時分妹がピアノの練習する時間になると妹のアップライトピアノの裏側に隠れるように体育会座りをしてその音楽を聴き入っていました。なぜピアノの裏側に座っていたかというと、妹はあきのりがそばで聴いていると先生に見られているみたいで気持ちよく練習できない、と怒ったからです。
全体的に東洋的な雰囲気がある『沈める寺』の、途中から沈んでいる寺が湖から浮かび上がっていくフレーズになると目の前にその映像が本当のように浮かんできて、それが切ないというか、幻の別の世界という感じというか、とっても美しいというか、子供ながら大泣きしていました。妹がその一曲を弾き終えて次の曲を練習しようとするともう一度弾いてくれと頼み込み、またもやアップライトピアノの裏に座って大泣きするというのを繰り返していましたが、さすがに妹も何度も同じ曲を練習するのに飽きてきて、しまいにはキレて次の曲を練習し出すので、いつもがっかりしながら聴き終えていました。
音楽はとても大切なもので人の感情を流してくれます。あきのりがサンプラーで演奏している時も歌心とエモーションを大切にします。そういう意味であきのりにとって音楽はとても大切なものなのです。
写真はあきのりの中のドビュッシーのイメージ。こんな感じとちゃいます？
